見出し画像

専門外

先日、有力選手の勧誘で、某高校へ。
ポテンシャルを秘めた中長距離種目の生徒さんです。

伺ったところ、顧問の先生は、走り高跳びが、ご専門とのこと。
「長距離のことはわからないので、私はただ応援してるだけですよ~」と謙遜されていましたが、きっと、いい指導をされているのだなと感じました。

駅伝強豪校の場合、中長距離種目に専任の先生がいらっしゃって、その他の種目は、別の顧問の先生が指導されているケースが多いのですが、公立高校の場合、全種目を指導しなければいけないケースがほとんどですね。

自分自身が、全種目を指導する立場になったら、どうやって、指導するのかな?と、帰りの車の中で考えてみました。

私自身、女子選手の指導を、1997年~続けていますが、今まで指導してきた種目(最高タイムを纏めてみました)は、

400m 54秒72
800m 2分03秒34
1500m 4分18秒01
5000m 15分15秒12
10000m 32分58秒91
3000mSC 9分57秒02
ハーフマラソン 1時間10分04秒
マラソン 2時間32分36秒

上記の通りです。
※半年以上、私自身が練習メニューを作成し、直接指導した選手の実績のみ

思い返せば、中距離種目は競技レベルで取り組んだことはありませんし、マラソンは走ったことがないので、当時は、専門外の種目の指導といった状況でした。

5000mや3000mSCにおいても、日本代表レベルの選手を指導・育成していたことを考えると、私の現役時代の競技成績では、ほぼ専門外の種目を指導していたといっても良いのかもしれません。

今、考えると、当時、指導していた選手たちには、申し訳なかったなぁ、今ならもっといい指導ができるのに…(苦笑)と思いますが、400m~マラソンまでの種目の指導を通じて、学んだことは多く、現在の指導に生きています。

持久的練習が苦手な中距離選手に、マラソン練習の流れを応用したり、不器用な長距離選手に、中距離選手が行うドリルを取り入れたり…
陸上競技の種目は、有機的に繋がっていると思うので、指導者だけでなく、選手の方々も、専門外の種目にも、興味を持っていくと、より競技の幅が広がっていくのではないでしょうか。

今冬、女子やり投げの元日本記録保持者・海老原コーチ@スズキACとお話する機会がありましたが、やり投げの試合前の調整方法は、非常に参考になりましたね。これは、使えるなと感じたので、一部取り入れてみましたが、今のところ、うまくいっています!

今後、専門外の種目で、指導してみたいと思う種目は、400mハードルですね。素人目線ですが、800mに近い要素もあると思うので、走るトレーニングに関しては、ある程度は、組み立てられるかなと考えています。

岸本選手

その他、技術的なことは、オリンピアン・岸本選手@富士通に教えて頂きたいですね♪
以前、現在、3000mSCに取り組んでいる大宅楓選手【大東建託パートナーズ】を指導して頂きましたが、わかりやすく、丁寧な指導で、とても勉強になりました。

ただ、棒高跳びやハンマー投げなどは、お手上げですね(笑)
まぁ指導する機会はないと思いますが・・・(^^;)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?