タケノウチタカヒデ

音楽と猫と山と鳥と食べ物とボードゲームが好きです。

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「もふ」という猫の話①

埼玉県の奥武蔵にある山、官ノ倉山への登山道への道の途中で「もふ」という猫と出会った。 あとで別の名前もきいたけど忘れてしまった。わりと「もふ」に近かったように思う。 駅から登山道に入るまでに道は、家が点々と並ぶ道を行くことが多い。 官ノ倉山もそうで、わりとのんびりとした道を僕らは歩いていた。 気配に気づいて足を止めると、長毛種の猫が付いてきていた。 猫好きな僕らはその子を「もふ」と名づけてしばらくの間かわいがった。 木の枝なんかで遊ぼうとしても遊ばない、お腹がすい

    • やっぱり音楽で食べていきたいおじさん(36)の2022年1、2月の報告

      今年から音楽の収入の記録を残していきます。 音楽で食べていけるだけの収入を得たいのですが、なかなかそこまで数字が伸びなくてとてもとても悩んでおります。 なので、どんどん現状と経過を人に見てもらって自分を追い込んでいく作戦です。 気づくのが遅すぎるんですが、やっぱり好きなことを仕事にしたほうが良いというか、絶対人生楽しいですよね。 生活のための労働、興味のない仕事をやるのは年とともにどんどんきつくなってきました。 そして家にいたすぎるんですね僕は。家が好きなんです。猫もいるし。

      • ニャン太の話②

        途方に暮れたという表現はよくある。でも僕が生きてきて一番途方に暮れたのがこの時である。 一軒ずつ知らない家のインターホンを押してこんな猫知りませんか、お宅の子じゃないですか。 なんの手ごたえもなく日が暮れた。 いろんな家を回ってると中には、なんで猫なんか飼うんだ、ウチの庭を荒らすようなやつらだぞ、と、わけわからんこといってくるおばちゃんもいた。 土地というのは人間が勝手に仕切ってここは俺の土地だ、とかってやってるだけなので他の生物や植物にはまったくカンケイないので、こ

        • ニャン太の話①

          まだ家を出る前のことなので僕が10代の頃、兄と家の近くの森の道を歩いていると灰色の毛のかたまりを見つけた。 どうやら猫のようで、見ていると近づいてくる。 ぼんやりしてると家まで着いてきてしまった。 よく見ると長毛種で、灰色と白と黒がまざったようば毛並み。 でも、ものすごくごわごわだった。 毛が絡み合って、じゅうたんになっていた。 正確には、長い毛同士がからまりあってそれがかたまりになり、さらにじゅうたんのように広がり、その猫の皮膚にへばりついているようになっている

        • 固定された記事

        「もふ」という猫の話①

          「もふ」という猫の話④

          連れて帰るのはやめよう そう言い出した記憶はないけれど。僕らには連れて帰れなかった。 せっかく猫のごはんを持ってきていたので、「もふ」にあげることにした。 普通のドライフードだけじゃなく、ちょっとおいしいやつももってきていた。 無責任にごはんをあげてさよならをするのだ。 僕らは「もふ」に会いにきたので、「もふ」だけにごはんをあげたかったのだが、ごはんを出すと、どこからともなく、ものすごい数の猫が集まってきた。 結果的に10数匹の猫に囲まれることになった。 平等に

          「もふ」という猫の話④

          「もふ」という猫の話③

          おっちゃんの後について行くといろんな猫に会うことができた。 何匹くらいの猫にごはんをあげたか、ちょっと覚えてないけどようやく僕らは「もふ」と会った場所まで来た。 もふは見当たらなかった。 白と灰色の小柄な猫が近づいてきた。おっちゃんは、こいつはカゼひいてるんだと、どうやら薬までもってきてるらしく、ソーセージに薬を混ぜたものをあげていた。 おっちゃんとカゼひき猫をしばらく見守っていると、なんと「もふ」が現れた。 とりあえず「もふ」が元気そうで僕らは安心した。 おっち

          「もふ」という猫の話③

          「もふ」という猫の話②

          「もふ」へ会いに行く道中の移動はそこまで楽しいものではなかった。 これからとてもかわいい猫に会えるというのに。 でもそれは、僕らには本当にもふを連れて行くような覚悟がなかったからかもしれない。 つい先日、電車で来た場所に今度は別の方法で来た。 あまり奥に進みすぎると、見知らぬ土地で困るかなと思い、多少道幅の広い場所にレンタカーを停めてもふと会った場所まで歩いていくことにした。 連れ帰る用のケージはなかったが、タオルを数枚と、猫のご飯を持ってきていた。 このまま、た

          「もふ」という猫の話②