弟を精神科病院に入院させたら、こうなった【第1回】弟からの突然の電話
はじめまして、高橋兄(たかはしあに)です。今、とても苦しんでいます。
弟を精神科病院に入院させてから、すでに 8年。
まさか、こうなるとは…。
もちろん、まだプロセスの一段階でしかありませんし、今後のことは分かりません。この先、どうなるのでしょうか。不安でいっぱいです。
今はただ、8年前の「あの日」を想い出します。
※「こうなった」の現在の結果は、YouTubeで公開しています。
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8年前の2016年5月、めずらしく弟から電話がありました。
「相談したいことがあるので会って欲しい」
とのこと。
彼も私も実家を出て10年以上。互いにアラフォーです。
弟は 1つ下で、東京の空港の運送会社に勤めて会社の寮でひとり暮らし。
私はすでに結婚し、妻や 2人の子どもと茨城県に住んで、東京の会社に通勤していました。
電話から1週間後、私の自宅の最寄駅の改札で待ち合せました。
兄「おお、弟くん久しぶり。わざわざ来てもらって悪かったね」
弟「お久しぶりです。全然大丈夫です。今日はありがとうございます」
彼は、僕に敬語を使います。20年近く、そんな感じ。
昔は世間の普通の兄弟のように話していましたが、お互い中学生になってから兄弟仲が悪くなり、ほとんど話さなくなりました。
ようやく普通に話せるようになり、年に1~2回程度、会って話をするようになったのは私が 30歳を過ぎてからです。
弟から連絡が来ることはめずらしく、私は「お金の相談かな」と考え、内心冷や冷やしていました。本当は、すぐに相談の中身を知りたかったのですが、とりあえずファミリーレストランに誘います。
改札口では、彼の様子に変わったところは見つけられませんでした。
しかし、ファミリーレストランまで歩いていく途中の彼のこの一言に戦慄が走ったのを覚えています。
「お兄さんのところに警察は来ていないですか?」
…………!!!!
け、けいさつ………。
お金じゃなくて、そっち!!!???(@_@)
なんかやっちゃったんだろうか。追われているんだろうか。
私は平静を装いつつも、背筋に冷や汗が流れます。
兄「え? け、け、け、けいさつって?? 何かあったの??」
弟「地域の防犯組織から常に監視されているんです。今も後をつけてきていると思います。先にお兄さんのところに行かなかったかと思いまして……」
ち、ちいきのぼうはんそしき??? なにそれ??
ん……? あ、これはあれだ……!!
よく見ると、彼の表情はやや脅えており、周りをしきりにうかがう様子がみられます。
これは間違いない、ビョーキだ……!!!
彼は20年以上前に実家にいたとき、明らかに精神疾患を発症したような様々な異常な行動があらわれ、家族で対応に苦慮しました。
2~3年ほどで症状は治まり、閉じこもっていた部屋を出て働きだし、しかも大きな運送会社の正社員にもなって自立した社会人生活を送っていたので、すっかり安心していたのですが……。
ファミリーレストランでは 2時間くらい話したでしょうか。
「相談って何?」と言う僕に、彼はこう答えました。
「もう仕事をするのは無理なんです。お兄さんの家で面倒をみてください」
………!!!!
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彼の相談とは、もう働けないので私の家で生活の面倒を見てほしいということでした。
父は他界し、実家は空家になっており、母は私が引き取って二世帯住宅にしています。そこに、自分も住まわせて養ってほしいということでした。
詳しく聞くと、体が弱くて働けなくなったとのこと。会社はすでに 2週間も休んでいるそうです。もっと早く言ってほしかった……。
当時、子どもたちは 3歳と5歳、妻もいます。母親の居住スペースはワンルームマンションのようになっており、とても弟が住める状況ではありません。
まずは答えを留保し、彼を監視しているという「地域の防犯組織」や、なぜ仕事ができないのかなど、詳しく話を聞くことにしました。
すると、
ということでした。
さて、どうしたものか。。。
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※「こうなった」の現在の結果については下記のYouTubeチャンネルで公開しています。皆様のお知恵やアドバイスをいただきたいと考えています。また、拡散もいただけるとありがたく存じます。 高橋兄
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