見出し画像

「首切りの本質は……殺人という事実の隠匿です」

■感想文『バイバイ、エンジェル』/著者・笠井潔さん


現象学に秀でた学生である矢吹駆と、司法警察の警視モガールの娘であるナディアが、パリのヴィクトル・ユーゴー街で発生した死体をきっかけに、
謎を解いていくミステリー小説。とても緻密に書き込まれたロジックは、
なかなか引き込まれました。本格、と呼ばれるミステリー小説が好きなら、
私よりも、もっと楽しめる一冊なのかもしれません。

抽象的な概念の話が苦手な読者には、おすすめでない一冊ですが、本質直観、などの言葉に好奇心を掻き立てられる読者には、一読をオススメできます。


この記事が参加している募集

読書感想文

一日一つの投稿を続けます。それは、文章を書くという、コンテンツメイクの楽しさをnoteが思い出させてくれたから。ありがとう。ライフワークが手につかないくらいnoteのことを考えてしまうので、noteをライフワークにすべく、今後も続けます。読んでいただいて、ありがとうございました。