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ビートルズ "Love You To"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 92回目、今日の楽曲は...

アルバム REVOLVER A面 4曲目 "Love You To"

サウンド:★★☆
メロディ:★★☆
リズム :★★☆
アレンジ:★★
第一印象:★★
スルメ度:★★☆
独創性 :★★★☆
演奏性 :★★☆

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

ジョージの曲。シタールが全面にフィーチャーされ、Within You, Without You と並ぶ、ジョージのインド楽曲 2大作品のひとつである。イントロからシタールが絶好調で、歌いだしまで約40秒もの間があり、もはや、イントロというよりシタールのソロといっても過言ではない。

インド系の楽器以外では、アコースティック・ギターのストロークと、"Love me while you can..." から入るファズの効いたギターぐらいしかない。パーカッション系も、インド楽器以外では、基本2拍 4拍で入るタンバリン程度ぐらいしかなく、やはり今までの音楽と比べるとかなり異質な感じがする。

キーは、あってないようなもの。一応 Cメジャ一 で、コード進行も C 一発のような感じがする。ときおり、Bb の音が入り、ブルージーというかインドっぽい響きが出ているものと思う。曲の構成も Aメロ "Eachday just goes so fast..." とサビ "Love me while you can..." しかなく、いたってシンプルである。

それに対し、リズム・パターンがインド独特でよくわからず、拍の頭をとるのがなかなか難しい。4/4拍子の曲ではあるが、サビの前後にしれっと 3/4拍子が入っているので要注意。リンゴはタンバリンを叩いているのだろう、ポールはコーラスでちょっと参加。ジョンは不参加のようだ。

あと、エンディングでシタールをギター・ソロのように弾きまくっているが、どのようなスケールで弾いているのか皆目わからない。譜面を見ると、Cメジャー・スケールの、E と B が半音下がったブルーノート・スケールのような音でソロをとっているようである。これは、Within You, Without You のソロ・フレーズでも、同様なスケールを使っている。(キーは C#メジャー)

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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