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ビートルズ "It's All Too Much"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 34回目、今日の楽曲は...

アルバム YELLOW SUBMARINE A面 5曲目 "It's All Too Much"

サウンド:★★☆
メロディ:★★
リズム :★☆
アレンジ:★★☆
第一印象:★☆
スルメ度:★★☆
独創性 :★★
演奏性 :★★★☆

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

ジョージの曲。いきなりギターのフィードバックが炸裂し、厳かなオルガンサウンドがそれを包み込むという、なかなか衝撃的なイントロである。ドラムの入り方がカッコいいし、フィルインも多めで叩きまくっているという感じ。加えて、ハンドクラップやそれを加工したような音が、バックビート(2拍と 4拍)に入っていて、一種異様な雰囲気を醸し出している。よく聴くと、何気にカウベルもいたるところで入っている。

ギターは、フレーズになっていないようなテキトーな音で随所に入っていて、正直、うっとうしい感じがする。ベースも、ほとんどルート音を淡々と弾いているようで、音の輪郭もはっきりせず、のっぺりとした感じでちょっと怠い感じがする。それでも曲の後半になると、ファンファーレっぽい感じのトランペット・フレーズが登場し、これはなかなかカッコいい。

コードは G と C くらいしか使用していなく、構成も単純であるが、やはりサウンドがめいっぱいサイケデリックしている。6分30秒という長い曲ではあるが、最後の 1分半は "Too much" のくり返しなので実質 5分といったところであろう。しかも、メロに入るまでのイントロも長い。文献によると、ビートルズの公式曲の中では Sun King に次いで、2番目に長いイントロの曲なんだそうだ。

曲の最後ではポールの気張った声 "Too much..." が聞こえ、半ばヤケクソになって歌っているのではないかと思えて面白い。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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