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ビートルズ "All Together Now"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 32回目、今日の楽曲は...

アルバム YELLOW SUBMARINE A面 3曲目 "All Together Now"

サウンド:★☆
メロディ:★☆
リズム :★★★
アレンジ:★★☆
第一印象:★★★
スルメ度:★☆
独創性 :★★
演奏性 :★★★★★

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

なんとも陽気な曲である。コードもほぼ Gメジャー系のスリー・コード、すなわち G, C, D(7) のみ。曲の構成もメロとサビだけでいたってシンプルである。まさに楽しさとノリ一発勝負の曲である。とは言え、注意深く聞いてみるといろいろな楽器が入っていることがわかる。ハーモニカはともかく、ホルンやトライアングルまで入っている。

この曲は、歌詞の内容からして、子供向けを意識しているように思える。そして、大勢で陽気に演奏して歌うというイメージを、全面に出しているのだろう。実際、曲のエンディングでは大合唱になっている。簡単な曲なので、ライブのステージで演奏するというよりも、楽屋でアコギ 1本で「さぁ、歌おうぜぃ!」的なノリかと思う。

イントロのギター・コードプレイに、またお得意のリズムのトリックが隠されている。一番最初のギターのストロークのリズムは、4拍目から始まる弱起なので、普通にリズムをとるとメロに入るところで 1拍ずれてしまう。単純な曲であるが、気付かぬところで知的なエッセンスを潜り込ませており、なんとも心憎い演出である。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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