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ビートルズ "Norwegian Wood (This Bird Has Flown)"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 103回目、今日の楽曲は...

アルバム RUBBER SOUL A面 2曲目 "Norwegian Wood (This Bird Has Flown)"

サウンド:★★☆
メロディ:★★
リズム :★
アレンジ:★★
第一印象:★★★
スルメ度:★☆
独創性 :★★
演奏性 :★★★★★

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

アコースティック・ギターの、力強いストロークを全面に出したサウンドが特徴的。それに加えシタールが登場し、やや異様な雰囲気をもかもし出している。このシタールはジョージによるもの。シタールを入手してまだ間もないころで、演奏方法は未熟ではあったが、早くも楽曲に取り入れるというシタール・サウンドへの意気込みが聞いて取れる。

曲の構成は極めてシンプルで、Aメロ "I once had a girl..." とサビ "She asked me to stay..." だけであり。間奏も Aメロと同じになっている。演奏面においても、メインのアコギ(J-160E)の他に 12弦アコギ、ベース、シタールぐらいか。シタールは、ほとんどメロディ・ラインをなぞるようなフレーズと、"I sat on a rug..." からの B音のロングトーンぐらいで、特に目立つような動きはしていない。

リンゴは、タンバリンとバスドラムで参加している。あと、文献によるとフィンガー・シンバル(指でシンバルを叩く?)を入れているようであるが、どこで鳴らしているのかわからないほど地味である。

キーは Eメジャー。Aメロでのコード進行は、E のみ、サビから Em→A→Em→A→B7 という動きで、これもよくあるパターン。しいて言えば、サビで同主調の Eマイナーになるというところが、やや変化をもたらしている程度か。ちなみにジョンは、2フレットにカポタストを付けて、Dメジャーのキーで弾いている。

ノルウェーなのに、なぜインド楽器のシタールを用いているのか不可解ではある。ジョージが入手したてのシタールを、早く使いたくてしょうがなかったからだとは思うが、ジョンもよくOKしたものだと思う。それはさておき、12/8拍子というゆったりとしたリズムを持つこの曲には、シタールの音色がよくマッチしていると思う。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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