見出し画像

ビートルズ "Hello Goodbye"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 72回目、今日の楽曲は...

アルバム MAGICAL MYSTERY TOUR B面 1曲目 "Hello Goodbye"

サウンド:★★★
メロディ:★★★
リズム :★★★
アレンジ:★★★
第一印象:★★★☆
スルメ度:★★☆
独創性 :★★★
演奏性 :★★★★

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

前曲の重厚長大な曲が終わり、レコードをひっくり返すと、ガラッと変わって軽快な曲。しかもイントロなしで、いきなり "You say yes..." とボーカルが入る。これが B面 1曲目というのがよい。歌詞も簡単だが、メロディーも覚えやすく、親しみがもてるボーカル・ラインとなっている。

キーは Cメジャーでコード進行も単純明快である。歌いだしからだと、F6→C→G7→Am→G7→Am→G7 ときて、"You say good-bye" で G となる。最初が F6 というのがオシャレである。あとは、基本 Cメジャーのダイアトニックで進んでいく。しかし、Bメロ "Hello, hello, I don't know why..." では、途中で Ab6 と Bb9 がさりげなく登場し、メロディー・ラインにも変化を与えている。

バッキングの基本は、低音のきいたピアノのコードワークと、8分音符で淡々と演奏されているベースがメインで、ボーカルも含め、ほとんどポールの独壇場。あと、リンゴのドラムがなかなかよい。特に、サビの部分で、フロアタムを叩くパターンや、間奏部分でのソロっぽいフレーズがいい味を出している。

サウンド面で特徴的なのは、随所に登場するビオラのフレーズである。ギターの音があまり入っていないのに対し、ビオラの音でバッキングからソロ・パートまで奏でている。ジョンとジョージはさぞかし暇かと思いきや、彼らが歌っているバック・コーラスが地味にカッコいい。ポールのボーカルに、合いの手を打つようなコーラスが 2か所。最初は、「ドレミファソラシド」の音階で "Hello good-bye, hello good-bye" と歌うところ。そして 2回目の Aメロのバックで、"I say yes, ... time to go" と歌うところ。ライブでこの曲を演奏するなら、ここのコーラスはビシっとキメたいところだ。

エンディングが何気に騒がしい。文献によると、4人でボンゴ、マラカス、タンバリン、コンガを駆使し、お祭り気分でオーバーダブしたようだ。ビデオ・クリップを見ても、いきなりフラダンサーが登場してたりするし...。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?