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ビートルズ "Hey Bulldog"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 33回目、今日の楽曲は...

アルバム YELLOW SUBMARINE A面 4曲目 "Hey Bulldog"

サウンド:★★★☆
メロディ:★★★☆
リズム :★★★★
アレンジ:★★★☆
第一印象:★★★
スルメ度:★★★☆
独創性 :★★★
演奏性 :★★★★

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

このアルバムの中では、唯一のバンド系正当派ロックンロール・サウンドである。イントロのピアノが奏でる半音上がりと半音下がりの低域フレーズが、すばらしいノリを醸し出していて、聞いていてワクワクしてくる。この曲は、なんといってもベースが超カッコいい。ソリッドな音色で、8分音符を基本としたフレーズに、ときおり16音符を入れるなど忙しく動きまくっている。ギターフレーズとユニゾンで弾くところなど、決めるところはビシっと決めているのである。

この曲はコード進行もなかなかクールである。イントロのフレーズは Bマイナー系であるが、メロに入るとボーカル・ラインは一瞬 Bメジャー系となる。ちなみにメロの部分の進行は、B→F#m→B→F#m→A→F#m→E→E7 となっており、F#m はもとより Aというノンダイアトニック・コードがさり気なく効果的に使われている。

そして特筆すべきはサビのコード進行である。サビでは Bm→Bm+5→Bm6→Bm7... となっており、内声が F# から半音ずつ上昇するクリシェとなっている。また、サビの後半でも同様に Em から内声の半音上昇パターンが見られる。

間奏のギター・ソロもキャッチーなフレーズで、ボーカル・ラインに準拠していながら独自のサウンドを聞かせてくれる。エンディングでは、語りかけや犬の鳴き声(のモノマネ)などが延々と入っているが、そんなところに彼等の遊び心と余裕が感じられる。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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