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ビートルズ "Got To Get You Into My Life"、私が感じ取った曲の印象

ビートルズの楽曲ひとつひとつについて、私が感じたことをベースに、8項目の音楽的視点からポイント評価したコンテンツを公開しています。最後のアルバム LET IT BE から順に過去へさかのぼって、1曲づつ投稿しています。

第 100回目、今日の楽曲は...

アルバム REVOLVER B面 6曲目 "Got To Get You Into My Life"

サウンド:★★★☆
メロディ:★★★☆
リズム :★★★
アレンジ:★★★☆
第一印象:★★★☆
スルメ度:★★☆
独創性 :★★★
演奏性 :★★★☆

<★ ... 1点 ☆ ... 0.5点、5点満点、各項目の解説は最後にあり>

ブラス・サウンド、ブラス・アレンジが、めいっぱいフィーチャーされた曲。非常にポップで、親しみやすい雰囲気である。ポールの作品であり、彼が得意とする 4分音符ベースを基本としたシャッフル・スタイルとなっている。人気のある曲かとは思うが、ブラス・メインの曲であるため、ライブでの演奏はキーボードに相当頑張ってもらわなければならない。いわゆるコピー・バンド泣かせの代表曲である。

Aメロ "I was alone I took..." は、早口風のボーカル・ラインで、曲に躍動感を与えているが、サビ "Got to get you..." では、ややシャウト気味に歌っていて、その対比が印象的である。メロディの構成としては、この Aメロとサビしかなく、しかも Aメロは 16小節なのに対しサビは 6小節。なんともアンバランスな構成ではあるが、この組み合わせを 2回繰り返して、やや長いエンディングに続いている。エンディングの最後のほうでは、Aメロのメロディを変えてシャウトしながらフェードアウトしており、曲にちょっとしたアクセントをつけているかのようである。

キーは、Gメジャー。Aメロからのコードは、G→Fadd9→G→Fadd9→Bm→Bm7... となっていて、Fadd9ではベースも Gのままになっている。このベースのペダル音が、グッドセンスである。Bmからの "Ooh, then I Suddenly see you" ではクリシェっぽい進行になっていて、おシャレな感じがする。サビでは、G→C→D→G となっていて、曲全体的に総じてごく普通のコード進行となっている。

ベースは、基本 4分音符で淡々と地味に弾いている。ドラムもそれに応えるかのように、シンプルなシャッフル・ビートを叩いている。ちょっと残念なのが、サビが終わったあとに入るフィルイン。スネアとタムで、それぞれ 3連符を申し訳なさそうに叩いているが、なんとも音がチープすぎやしないか。まぁギターも、エンディングの途中からとってつけたような伴奏がちょこっと入るだけであるので、この曲のトータル・イメージとして、あえてあまりバンド・サウンドを前面に出していないのだろう。

あくまで曲の印象を具体的に表現するための手段です。曲をランク付けする意図はありません。


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