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会いたいおっちゃん

会いたくて震えるの一席。

昨晩ご紹介いたしました「蛸と醤油麦麹のうま煮」。

翌日も、あなたのお力を貸していただきたく候。
(このために、ちと多めに仕込んでおくとよろし)

この期間中、油や麹、パタリロ、食で体を整えること、仏壇用の蝋燭など、風の向くまま気の向くままに調べものをしていたら、会いたくて震えるお方ができました。

奈良県にて、醤油をつくっておられるおっちゃん。

醤油の世界も奥深く。

薄口なのか濃口なのかで、見た目やお味が変わるのはもちろん、蔵人の性格がそのままお醤油にもコピーされるというから、この調べものも早急にすすめたい。

さて本日は、「昨日の蛸さん(煮汁も)」「生姜」「砂糖」「米」「水」「醤油」をご用意くださいまし。

材料

昨日の蛸さん お好きな量
蛸さんの煮汁 ある分
米 蛸の量をみつつ決める(今回は1合くらい)
生姜の千切り お好みで
醤油 味が薄かったらちろりと足す
砂糖 お好みで足す(コクがでます)
水 炊きたいお米の量

作り方

1、しっかりぷっくり浸水

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炊き込みごはんをつくる時は、しっかり浸水させてから炊きましょいっ。目安はぷっくりして色白のべっぴんさんくらいの感じ。
(アテンション、わたしは玄米つかっております。非常に難しい玄米をつかった炊き込みごはん。)

2、水気をジャッ
その後、ざるをつかって水切りをしておきます。

3、昨日の蛸さんをね

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まずは、蛸さんはステイ小鉢のまま。
煮汁のみを、鍋(または炊飯ジャー)の中へ。お水を少し足しましてまずは味見を。薄いようならお醤油かお塩を足しましょう。
(お砂糖のターン)
ここで砂糖を足してあげると、ちびっこも好きな味つけに。

4、最後に蛸

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「このタコぉっ!」
そんな寅さんやおっちゃんの怒号を妄想しつつ、蛸を土鍋の中へ。

5、炊飯器ならピッ。土鍋なら耐久戦。
わたしはあえて苦難の道をば。土鍋で、じっくり炊いてゆきます。
どうか焦げませんようっ!

6、赤子泣いても蓋取るな

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この蒸らしが非常に大切。

7、生姜の千切りをどーん

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炊き込むよりも、最後にのせると香りが立ってよろし。

以上。


今日のツボ
・昨日の蛸さんに一礼「ありがとう」
・浸水をしっかり
・味を整えてから蛸さん
・文明の利器をつかうか否か
・最後の生姜にも一礼「ありがとう」


日本人の発酵の知恵は偉大なり。

知れば知るほど、感動させられっぱなしである。

大量生産の製品も安価でありがたいとは思うけど、個性が爆発していて、人間界に存在していたら生きづらそう。

そんな調味料や食材たちへの共感と愛着がすごい。

かく言うわたしも、生きづらい代表みたいな奴なもので、生まれ変わったらクセの強い調味料になりたい。

そんなことを妄想しつつ、昨日の蛸さんに一礼。

ぺこり。

お後がよろしいようで。

食べたいものをつくる人 高橋 拝。

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