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うたの日の短歌

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うたの日で注目した短歌について書いた評を載せていきます。(※ 歌の作者の許可を頂いています。)
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#次席短歌

名残惜しく秋を摘めば犬蓼の赤ほろほろと解けゆきたり/塩本抄

2022年11月11日(金)のうたの日7時部屋の「犬」で次席となった短歌。 立冬を過ぎたが秋を名…

回遊魚みたいに街を歩きたい終バスが何時かなんて忘れて/西鎮

2022年11月16日(水)のうたの日7時部屋の題「何時」で次席となった短歌。 「回遊魚」とは、…

真夜中の砕氷船のように行く一瞬みえた愛に向かって/鹿ヶ谷街庵

2022年11月12日(土)のうたの日7時部屋の「愛」で次席となった短歌。 上句の直喩の持つ壮大…

レジかごに知らない人のレシートが光のように残されている/梅鶏

2022年5月23日(月)のうたの日7時部屋の題「スーパー」で次席となった短歌。 「レジかご」と…

話せないことがだんだん多くなる父と無言でいられる映画/toron*

2022年6月1日(水)のうたの日17時部屋の題「多」で次席になった短歌。 青年期の子と壮年期の…

それぞれの答案用紙が一斉に羽ばたく試験開始のチャイム/さえ(colorfultwigs)

2022年5月29日(日)のうたの日7時部屋の題「試」で次席となった短歌。 答案用紙(または問題…

怪獣が舞台の袖で偉そうにウルトラマンに扇がせている/エルドラド

2022年5月27日(金)のうたの日15時部屋の題「偉」で次席となった短歌。 ウルトラマンは、地球の平和を守るため、M78星雲(本来の設定ではM87星雲)からやって来た宇宙人であり、ヒーローだ。地球で悪さをする怪獣たちをこれまで多くやっつけてきた。その勧善懲悪のストーリーは、子どもたちだけでなく、大人をも魅了する。 テレビの中の存在が間近で見られる機会は格別だ。有料のステージや大型ショッピングセンターなどの特設ステージでウルトラマンは、子どもたちも大人たちも沸かす。 こ

エンディングノートに記す残された時間を計る深夜のラーメン/有利

2022年5月9日(月)のうたの日21時部屋の題「間」で次席となった短歌。 二句切れと取ってもよ…

ひさびさに話した友の声色の端から地元の海が広がる/和三盆

2022年5月8日(日)のうたの日19時部屋の題「久」で次席となった短歌。 コロナ禍となり、友と…

床拭けば吾を馬にする君知るやいつか背負へぬ時のくること/斎藤君

2022年4月24日(日)のうたの日15時部屋の題「する」で次席となった短歌。 作中主体は床の拭…

真昼間の月を捕らえてぼくだけの思い出とする教室の窓/高田月光

2022年4月14日(木)のうたの日19時部屋の題「捕」で次席となった短歌。 作中主体は、学生か…

十七の滑走路として駆けてゆく八幡坂の天候は晴れ/佐藤氷魚

2022年3月27日(日)の13時部屋の題「函館」で次席となった短歌。 十七歳は高校生なら就活や…

戦争も飢饉もすべてカラフルに図解されをり歴史便覧/ともえ夕夏

2022年3月22日(火)の17時部屋の題「フル」で次席となった短歌。 戦争を経験した者、飢饉を…