森山誉恵(認定NPO法人3keysスリーキーズ代表理事)

新聞記事の中で数少ない子ども、若者など自分の仕事にまつわる記事を取り上げ、自分なりの意…

森山誉恵(認定NPO法人3keysスリーキーズ代表理事)

新聞記事の中で数少ない子ども、若者など自分の仕事にまつわる記事を取り上げ、自分なりの意見、現場でみてきたことなどを書いていきます。普段は子ども支援のNPOをしています。特に虐待や貧困などで親、家族にも頼りづらい子どもの権利保障が中心です。

最近の記事

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noteをはじめた理由 ❘ はじめてのnote

先ほど記念すべきnote1記事目を投稿しました。最近、FacebookやらXやら、色んなSNSをちゃんと更新できていなくて、仕事をしながら感じること、もっというと憤ったり、愕然としたり、そんなことがとてもたくさんあるけど、最近のSNSってすごく難しくて、うまく発信できずにいました。 だけど、この活動をしていないと見えない景色や、この活動を通して見える社会の景色を、本当はちゃんと伝えたいなと思いながら、どのように伝えるといいのか、しばらく悩んでいる時期がありました。仕事や育児

    • 「学校つらいなら休ませるべき」を知らないわけではない親たち・子どもたち

      8月30日の東京新聞のトップは、「学校つらい?休ませるべき?保護者だって不安」という大きな吹き出しとともに、子どもたちの不登校のことについて触れた記事だった。トップ記事なのになぜか東京新聞のWeb版に掲載されてないので、また掲載されたらこちらにも記載します。(いまだに新聞のWeb版掲載のルールがよくわからない。。) 記事では、「学校休んだ方がいいよチェックリスト」というラインアプリの紹介をしていた。去年こちらのLINEアプリができたときの記事はありました。 「義務教育」の

      • 埼玉県共学化。高校生、3万4000人が共学化反対の署名提出

        日本一男女別の県立学校が多い埼玉県で、県立学校の共学化が話題だ。私立で男女別はあっても県立でしかも県内トップクラスの進学校が男女別なので、色んな人の色んな思いが混在しているのだろう。 男女の機会平等という視点で共学化を進める動きと、 男女別だったから自分らしさが保たれたという共学化反対の動き、 どちらも一理ある。 こども家庭庁が発足し、あらゆる政策・制度で子どもの声を聞くということが大きな目玉となっているが、ほとんどの国民が知らないだろう。今回のトピックは、まさに子どもた

        • 虐待通告。命を守ることの大切さと引き換えに失ってはいけないもの

          8月25日の東京新聞「こちら特報部」で、児童相談所の一時保護による親子分離で傷つく家族についての特集があった。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/349498?rct=tokuhou 8月中旬に児童相談所にかつて措置された親子の集会があり、家族側の気持ちを訴える会があったとのことだ。集会の企画は全国の地方議員約80人が名を連ねる「児童相談所の在り方を考える地方議員懇談会」という団体だそう。 私自身、2009年から児童虐待などで児童養護

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          府中市のふるさと納税の返礼品は「プリズンツアー」

          前回と同じく8月13日の東京新聞で面白い記事があった。またまた東京新聞のWeb記事は見つからなかったので、読売の類似記事を。 ふるさと納税の返礼品競争の過激化が問題視されていますし、認定NPO法人を運営している立場として、認定NPO法人は、返礼品は禁止されているのに、ふるさと納税はOKで、もはやふるさと納税は商品であり、市場競争の延長戦だと感じることがしばしばある中で、このプリズンツアーはとてもよい返礼品だなと思いました。 NPOでもクラウドファンディングの返礼品に現場見

          府中市のふるさと納税の返礼品は「プリズンツアー」

          世界の15~24歳の5人に1人はニート

          8月13日の東京新聞朝刊に、世界の5人に1人はニートという記事が出ていた。どうやら共同通信社の記事が元ネタのようなので以下を貼り付けます。 こちらがILOによる報告書。報告書によると、ニートが20%にも上る主な理由は、若者の将来への不安が高まっていることが挙げられていました。また、男女比で行くと、女性の割合が28.1%と、男性の13.1%に比べて2倍以上高いとのことです。 7月にEUのユースワーク研修に参加するためにルーマニアに行ってきたのですが、そこにはEU各地から15

          インサイド・ヘッド2で思春期理解?

          先日、年長の子どもと一緒に最近公開されたインサイドヘッド2を観に行きました。1作品目の時は絵本で読んでいて、乳幼児期の子どもととても楽しんだので、二人でとても公開を楽しみにしていた映画です。 1作品目の5つの感情 1作品目の登場キャラクターは5つの感情。11歳のライリーの頭にいる5つの感情で、ライリーだけでなく、誰しもがこういう感情があるとして描かれています。生まれたばかりの時は、「ヨロコビ」と「カナシミ」しかなくて、だんだん「イカリ」や「ムカムカ」(おそらくいやいや期頃を

          思春期世代の睡眠と不登校について

          東京新聞の生活面で、「夏休み中子どもの乱れがちな睡眠どうすれば? 筑波大・柳沢正史教授に聞く」という記事が出されていました。 オンライン記事はなかったのですが、中日新聞のWeb版で同じ記事がありました。 近年急速に増えている子どもたちの不登校ですが、その中でも子どもたちの睡眠不足と不登校の関係性について最近よく医療関係者や研究者の発表を聞くようになりました。昼夜逆転をなくし、規則正しく過ごすだけでも朝起きやすく、不登校が解消される事例も出てきているという学会発表もありました