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思春期世代の睡眠と不登校について

東京新聞の生活面で、「夏休み中子どもの乱れがちな睡眠どうすれば? 筑波大・柳沢正史教授に聞く」という記事が出されていました。
オンライン記事はなかったのですが、中日新聞のWeb版で同じ記事がありました。

近年急速に増えている子どもたちの不登校ですが、その中でも子どもたちの睡眠不足と不登校の関係性について最近よく医療関係者や研究者の発表を聞くようになりました。昼夜逆転をなくし、規則正しく過ごすだけでも朝起きやすく、不登校が解消される事例も出てきているという学会発表もありました。

東京新聞の記事で、新たに知ったことは、思春期はそもそも夜型に移行しやすいということ。中学生まではもともと朝型だけど、高校生からは20代までは最も夜型になり、年を重ねると再度朝型になるということです。

私も高校生から20代の時は夜型で、20代の時は3時とかまで起きていたり、友達と夜な夜な起きていることが苦ではなかったのに(その分朝は起きられない。。)、30代後半の今は夜22時には子どもと一緒に寝て、朝5時には目が覚めてしまうので、それはある意味とても自然な発達?を遂げているのだなと改めて思いました。

高校生世代は自然と夜型になりやすいのだとすると、朝8時台に学校に行くことはかなりコントロールして、生活リズムを整えないといけないのだなと、それは家族の協力も必要だし、簡単にできることではないなと改めて感じました。

最近は通信制高校や夜間定時制高校等、様々な高校スタイルも出てきていますが、依然として朝8時台に学校に行く形が標準的です。これになじまない人が出ていることはある意味自然といえば自然。

更に、部活やら宿題やら塾やらで夜まで勉強して、そのあとやっと自分の自由な時間(LINEをしたり、SNSを見たり、ゲームをしたり)となると、夜型になるのは当然ですし、それが朝起きづらくなって、学校に行きづらくなるのは、ある意味当然なんだろうと思います。

子どもや思春期の成長・発達を正しく理解して、学校の在り方や社会の在り方に活かしていかなければいけないこと、そして子ども時代に一番大事な睡眠や、休息、食事、遊び等の時間を奪われないようにすること、その大切さが、今改めて問われているんだろうと思いました。

不登校はある意味、そのズレを表現している子どもたちの叫びであり、その違和感や叫びは、子どもたちの権利でもあります。私たち大人は、その叫びにどう応えるか、それは多分、親が「学校行きなさい」と言ったり、親が頑張って夜寝かせて朝起こして、だけではどうにもならないんだろうと思います。



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