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親子でプログラミング勉強会 母親編

はじめに

近々話題の大学共通テストで「情報Ⅰ」が3年後には国立大学受験で必須科目になる予定です。今の小中生は、はたまた大変だろうと思います。そのように入試環境が「激変」することから、親御様も今後のお子様の「情報」教育には、さぞご心配のことと思います。パソコンやタブレットは早く与えたほうが良いのだろうか、家庭内インターネットは必要だろうか?などわからないことが多いことと思います。そこで、まずは親御様に大学共通テストの動向について知っていただき、お子様の情報教育にいったい何ができるかご理解いただくため、この企画をスタートすることにしました。まずは、大学共通テストについてその内容ですが、大学入試センターや文科省の大学共通テスト情報を調べ、分析したところ、情報Ⅰではテストの3本柱が「IT基礎」と「プログラミング」と「データサイエンス」の3分野であることがわかりました。そしてそれぞれの配点割合もほぼ同じくらいのようです。今年の高校1年生からは、いよいよ新課程の情報Ⅰ教科書の登場です。問題を探ってゆくと、これから生徒さんが共通テストをクリアするにはいささか心配な面があります。塾やプログラミングスクールなどでトレーニングの機会がある人はまだ良いのすが・・・。

出題範囲は一応基礎的事項のみ、ということです。そう難しい問題は出ないとも聞こえますが、サンプル問題を見ると、それほど簡単でも無さそうです。「IT基礎」と「データサイエンス」はそれなりの基礎が必要です。「データサイエンス」は数理統計やデータ分析が中心なのでどちらかというと数学に近い内容を含みます。共通テストの対策は早いに越したことはありません。さらに・・・問題はプログラミングです。これは慣れが必要で、お子様が将来高校に入り、いきなりハイスピードの授業に出会うと面食らって、あれよあれよと言うちに苦手科目になってしまうかもしれません。それほど難しいものではない・・とは言いますが、何も準備をしていないとお子様は入試で非常に不利な状況に追い込まれてしまう恐れがあります。なにせ情報Ⅰは2025年から国公立大学の大学共通テストでは必須科目になる予定ですから。

・・・・でも心配ご無用です。親御さまのお手伝いがあれば、お子様には早い段階で、プログラミング的思考ができるようになります。お手伝いと言ってもお母様にプログラミングを覚えてもらおうとは思っていません。ほんの最初の段階で、お子様の脳トレのお手伝いをしてもらえばよいだけです。小さなお子さんに「あいうえお」を教えるような感じです。

お子様に一度簡単なプログラミング脳が出来上がると、お子様が自分の力で学校の授業を理解し、プログラミング能力を発展させることができます。

 是非とも親御様にはお子様のために、プログラミング脳トレのお手伝いしていただきたいと思います。そうすれば将来、お子様は情報Ⅰを高得点で逃げ切り、日本経済を支える立派な社会人に成長しくれるでしょう。

共通テストに対応できるプログラミング脳は本noteの簡単な『思考パターンの訓練』で十分に対応できます。小学生でもわかるように順を追って、やさしい記載を心がけていますので親御様のお手伝いがあれば小学生でも大丈夫です。最初の段階で、お子さんがとまどったら、教えてあげてください。簡単なサポートで結構です。親御さんの脳トレにもなりますので。なにせパソコンを使わない脳トレなのでお金はかからないし、どこでもできます!さあ親子で一緒に始めましょう! 

まずはお母さまの 頭ならしから!!。

Step1-1 表示する・・print文   

プログラミングでは、まずコンピュータに指示する文を書きます。文は上から順番に処理されていきます。画面に表示するには・・・
表示せよ(”表示したい言葉ぺけぺけ”)という感じになります。

これをpythonというプログラミング言語で書くと
print("ぺけぺけ”)となります。たとえば 画面に「こんにちは」と表示したいなら
print("こんにちは”)
お財布 と表示するには・・・・わかりますか?
print("お財布”)  です。

ではではここからが本題です。print (お財布)と書くとどうでしょう?お財布の前後に ” がありません。この お財布 という文字は変数として扱われます。変数の場合はその中身が表示されるのです。
ここではお財布の中味を表示するのを
表示せよ(お財布)  と書くことにします。

Step1-2  変数と計算

では変数について説明しましょう。変数とはわかりやすく言うと、数字や文字などが入る、[入れ物]です。この[入れ物]を変数といいます。たとえば  お財布赤 だとか お財布黄 だとか自由に変数を作ります。ただ放送禁止用語みたいに使えない言葉もありますが・・・あまり気にしないでください。

ルール 1)  変数名を決めて、中味を決める。

書き方) お財布 = 10000     この文の意味は・・「お財布に 10000 入っています。」という意味なのですがプログラム言語特有のきまりがあります。正確には、中に何が入っていようが入れ替えるというふうに理解してください。

ルール 2) 計算をする。

書き方例) お財布 = お財布 + 1000    お財布に 1000 を足す。と言う意味です。同様にーなら引き算、✖️なら掛け算です。
例]お財布 = お財布 −500     意味>「お財布から 500 を引く。」

はい、では練習問題です。お財布赤、お財布青、お財布黄の3つの変数があります。

お財布赤=1000
お財布青=2000
お財布黄=0
お財布黄=お財布黄+(1000+お財布赤+お財布青)
表示せよ(お財布黄)

はい簡単ですね。計算式の計算順序は( )を優先します。ですから( )の中は(4000)です。お財布黄の中味を表示するは表示せよ(お財布黄)  と書くことにしたので・・・。そうすると4000と表示されます。

これをPythonという言語で書くと・・・
red = 1000
blue = 2000
yel = 0
yel = yel+(1000 + red + blue)
print ( yel )
となります。

変数名を日本語から英語略称にしただけです
お財布赤をred、お財布青をblue、お財布黄をyel,と言う変数に書き換えただけです。
printは表示せよの英文字です。

なーんだ 簡単じゃん! そう英文字に慣れればどーってことないのです。では次に、繰り返し処理(ループ)を覚えましょう。

ルール3) 指定された範囲を指定回数繰り返す

お財布赤=1000
お財布青=2000
お財布黄=0
●繰り返し始まり 回数2回
     お財布黄=お財布黄+(1000+お財布赤+お財布青)
     ●繰り返し にもどる表示せよ(お財布黄)

繰り返しをプログラムではループと呼びます。グルグル回るという意味です。ここではわかりやすいように●マークと●マークの間を指定した回数だけ繰り返すと理解してください。
そうすると1回目はお財布黄は1000+1000+2000なので4000です。そしてまた「●繰り返し始まり」に戻ります。ループの2回目には、お財布黄には既に4000入っているので、既に入っている4000と1000+1000+2000で8000になります。ちょっと難しくなりましたね。でもこのくらいは頭の中で計算できるように訓練させましょう。最初のうちは、ループ回数ごとにメモを取ってもいいでしょう。

pythonでの記載例はこうなります。

red = 1000
blue = 2000
yel = 0
for i in range(2):
     yel= yel+(1000 + red + blue)
print ( yel )

ここではpython記載はあまり気にしないで下さい。それはプログラミング言語によって書き方は変わりますので・・・。

現段階では共通テストで使用するプログラム言語は明確に指定されていません。新課程の教科書や指導要領、大学入試センターの各種情報から見て、pythonを知っていれば全く問題はありません。たとえどんな言語であろうと、この脳トレ法をやっていれば、脳が臨機応変に対応できるようになります。第一回はこんなところで、・・・

次回は、プログラミングというより親御様に知っておいてほしい IT の知識についてご説明いたします。共通テストで言えば、IT基礎に相当する部分です。はっきり言って親御様のIT知識は、お子様の情報教育に結構影響を及ぼします。理由は簡単です。家庭でお子様がインターネットやIT機器に触れる機会が多いからです。子供というのは、好奇心で触ってみて勝手に覚えるというケースが多々あるからです。とは言え高価な機器が必要かというと、お子様ですから、格安タブレットで十分とも言えます。
次回をお楽しみに!!

いよいよ脳トレの本番です。

練習問題)なにが表示されますか?
お子様と一緒にじっくりかんがえましょう!!
一緒に考えて、お子様がとまどったらサポートしてあげてください。
はっきり言って、親御様は共通テストを受けることはないので、この脳トレが役立つことはまずないでしょう。せいぜいちょっとしたボケ防止になるか、ならないかという程度のものです。しかしこれはお子様には絶大な効果をもたらすものです。何度も繰り返しやるのがベストで、正解を得るのが目的ではありません。!!!ので。

問1)   
A=0
A=A+1
print( A )

問2)   
A=0
A=A+1
A=A+1
print( A )

問3)   
A=0
A=A+1
A=A+1
A=A+1
print( A )

問4)   
A=0
A=A+1
A=A+1
A=A+1
A=A+1
print( A )

問5)
A=0
B=0
A=A+1
B=B+1
print(A,B)

問6)
A=0
B=0
A=A+1
B=B+1
A=A+1
B=B+1
print(A,B)

問7)
A=0
B=0
A=A+1
B=A+B
print(L,A,B)

問8)
A=0
B=0
A=A+2
B=A+B
print(L,A,B)

問9)
A=0
B=0
A=A+1
B=B+1
A=A+B
print(L,A,B)

問10)
A=0
B=0
A=A+1
B=B+1
A=A+B+1
print(L,A,B)

問11)
A=0
B=0
L=1
A=A+L
B=B+L
print(L,A,B)

問12)
A=0
B=0
L=1
A=A+L
B=B+L
A=A+L
B=B+L
print(L,A,B)

問13)
A=0
B=0
L=2
A=A+L
B=B+L
print(L,A,B)

問14) 
A=0
B=0
L=3
A=A+L
B=B+L
A=A-L
B=B+L
print(L,A,B)

問15)
A=0
●繰り返し始まり 回数2回
     A=A+1
   ●繰り返し にもどる
print(A)

問16)
A=0
●繰り返し始まり 回数3回
     A=A+1
   ●繰り返し にもどる
print(A)

問17)
A=0
●繰り返し始まり 回数4回
     A=A+1
   ●繰り返し にもどる
print(A)

問18)
A=0
L=0
●繰り返し始まり 回数2回
     A=A+3
  L=L+1
   ●繰り返し にもどる
print(L ,A)

問19)
A=0
L=0
●繰り返し始まり 回数3回
     A=A+3
  L=L+1
   ●繰り返し にもどる
print(L ,A)

問20)
S=0
L=0
S=S+L
L=L+1
print(L ,A)

問21)
S=0
L=0
●繰り返し始まり 回数2回
     S=S+L     # Sは1回目は0,2回目はLが1になってる。のでSは1
  L=L+1
   ●繰り返し にもどる
print(L ,A)

問22)
S=0
L=0
●繰り返し始まり 回数3回
     S=S+L     # Sは1回目は0,2回目1、3回目はどうなる?
  L=L+1
   ●繰り返し にもどる
print(L ,A)
ヒント)0+1+2

問23)おまけ
S=0
L=0
●繰り返し始まり 回数11回
     S=S+L     
  L=L+1
   ●繰り返し にもどる
print(L ,A)
ヒント)0+1+2+・・・10

答え)
1 ) 1
2) 2
3) 3
4) 4
5) 1,1
6)2,2
7)1,1
8)2,2
9)2,1
10)3,1
11)1,1,1
12)1,2,2
13)2,2,2
14)3,0,6
15)2
16)3
17)4
18)2,6
19)3,9
20)0,1
21)1,2
22)3,3
23)11,55

end

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