育休復帰からの退職、転職。備忘録。
育休から復帰した。
そして仕事と家庭の両立が難しく、退職した。
転職活動を始め、正社員での内定をいただいた。
復帰したばかりの頃は、仕事を思い出すのに必死だった。
本当は役職を外れて復帰したかったが、言い出せなかった。
役職がある以上、責任は重い。
自分が仕事に入っていない時間でも、重要な判断を求める電話がかかってくる。
集中して話を聞きたいが、目の前では子どもがつまづいて転び大泣き。
すみませんと謝り電話を切って、落ち着いてからかけ直す。
あの頃、どちらにも全力投球できない状況がとにかくつらかった。
従業員が足りなければ、当然自分が働く必要がある。
保育園に預けられない時間も、働かないといけない日が増えた。
これは、自分の見通しが甘かったと反省している。
保育園に預けられない場合、夫と調整できなければ、実家頼り。
この先ずっとこれが続くのか…と思うと、気が滅入った。
これ以上は無理だと思った日、上司に退職を申し出た。
働くのが嫌だった訳ではない。
今の仕事を続けるのが難しいと感じた。
退職した後、職業訓練校に通うことにした。
訓練校に通っている間は、保育園を退園する必要がない。
通いながら仕事を探そうと決め、勉強と就職活動に励んだ。
ある日見つけた求人情報。
条件が希望内容にかなり近い。
やってみたいと思える仕事で、これまでの経験も活かせそうだった。
すぐに応募した。
面接の日がやってきた。
和やかな雰囲気で話していたが、面接官にこのようなことを言われた。
ワークライフバランスは大事だし、弊社もそれを大事にはしている。
しかし、仕事している以上そう言ってられないこともある。
子どもが小さく、残業は難しい。
そう話した後だったので「ああ、お断りなんだな」と感じた。
その会社からは選考通過の案内が来たものの、辞退した。
面接時に、求人情報には書いていない条件を聞かされたことも理由のひとつだ。
その後に何社か面接を受けたが、どこも育児に理解を示してくれた。
入ってみないと実態はわからない。
しかし、面接の時に違和感があるなら、きっと働いてもしこりは残るだろう。
最終的に2社内定をいただいた。
辞退した会社の担当者からは「頑張ってくださいね」とあたたかい言葉をかけてもらった。
そのような言葉をかけられる人になりたいと思った。
もうすぐ新しい会社での勤務が始まる。
どれだけきれい事を言っても、小さい子どもがいて、パートナーが激務の状況で育児をするとなると、誰かしらに迷惑はかけてしまう。
パートナーが転職すれば良かったのではと言われるかもしれないが、各家庭の事情がある。そんなに単純な話でもない。
内定先には、自分の条件をすべてさらけ出した上で採用していただき、感謝しかない。
前職は激務だったが、人に恵まれていたので頑張れた。ご縁があり決まった会社、良い出会いがあると信じたい。
そして、相手にも良い出会いだと思ってもらえると嬉しい。
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