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世にも奇妙な物語〜0歳児の恐怖体験〜

みなさま、こんにちは。
引越し先に向かう途中に森の中にある奇妙なトンネルから八百万の神々の世界に迷いこんでしまう。
「千と千尋の神かくし」にもあるように日常生活からふっと奇妙な世界へ迷いこんでしまう。
今日の主人公もまたそんな不思議な体験をしたのかもしれません。



その日は春風が強い日だった…
僕はいつも通りに朝を迎え日中を過ごした。
1つ違うことがあったとしたらパパの帰りが遅く、
ママのワンオペ育児の日だった。

ママ曰く、
1人で僕をお風呂に入れることが「大変」らしい。
ここからはあくまでもママの見解になるのだが、
例えば、夕方6時にお風呂時間を設定する。
その場合、4時半〜5時がベストのミルク時間となる。
ミルクを飲んですぐお風呂に入るのはミルク吐き戻しの恐れがあるため、うちのママは最低でも30分は空けたいらしい。
そして、今でも僕は3〜4時間でのミルク間隔生活のため4時半にミルクを飲んだ場合、次のミルクはだいたい7時半目処となる。
僕がお腹が空いてお風呂時間にグズらないように、
絶妙なタイミングでお風呂に入るというわけだ。

ワンオペの日に限りママはお風呂時間を設定をし、
僕のミルク時間を上手に調整してくる。


夕方6時を迎え…
僕はまぁまぁそこそこ機嫌は良い。
先にママがシャワーを浴び、
僕をお風呂に迎えにくる。

そして僕の身体をきれい洗い、お風呂に浸かり、
ママと一緒にお風呂を出る。
そして僕は身体をふいてタオルに包まれたまま、
ママの着替えが終わるまで少し待つ。

ママの着替えが終わり僕は湿疹の薬を塗ってもらい
着替えをすます。


ここからは僕が1日の中で1番楽しみな時間だ。
お風呂上がりのミルクは喉が渇いているせいか?
すこぶる美味しい。
僕はいつもゴクゴクと飲む!

その日は僕はお風呂で身体が暖まり、気持ちよくて
ついママがミルクを作っている間にウトウトしてしまった…。

なぜか?冷蔵庫のパタンと音がしたことだけは覚えている。


ママがいつも通りに僕を膝の上に乗せ、
哺乳瓶を口元に運んだ。

いかん、いかん!寝てしまった!!!
僕は目を開けた…

なんだ?!!ど〜ゆ〜ことだ?!!

僕はなにがなんだか?
さっぱり状況を理解出来なかった…
思わずキョロキョロしてしまった!


僕にミルクを飲ませているのは、
ママじゃ〜ない?!!!!

なんだこれは?
真っ白なお面?シート?なんだかよくわからないが
目と口だけ出てる真っ白な顔の人だ…


ジェンソンか?
いや、これは…
「千と千尋の〜」カオナシだ!


思わず僕の瞳孔が開いた!
目が合ってしまった…

ニヤリとされた…

ひぇぇぇーーーー‼️‼️
僕は固まって動けなくなってしまった…


春風で窓がカタカタと揺れる…
それがまた僕の恐怖心をより煽る…

僕の家のハズなのに恐怖の館化した。

そして僕の顔にポタリと水が落ちた…
「あ、あ…」カオナシは声を発し、
僕の顔を指でそっと拭った。

生暖かい感覚…


ぎぇぇぇーーーーーー‼️‼️‼️



怖すぎる!!!
あまりの恐怖に僕は声も出せず。
大人しく硬直状態のまま無心でミルクを飲んだ。


恐怖のミルク時間は終わり、
膝の上からおろされた。
カオナシはどこかにいってしまった…。

何かをゴミ箱に捨てたようだ。

そして足音が僕に近づいてくる…
僕は恐る恐る気配方向に顔を向けた。


**そこに居たのはママだった… **

ママは僕のそばで、
僕がお風呂上がりに塗る保湿剤「ヒルロイド」を
顔につけ馴染ませ手でパタパタした。


そしていつも通り、
ママと一緒に寝室に入った。

ただ僕はその日は…
非常に寝つきが悪かった。


僕はカオナシにミルクを飲まされた。
今だに僕にとっては解明できない謎の1日となった。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
世の中には触れてはいけないものもあるのです。
次に奇妙な世界の扉を開いてしまうのは、
あなたかもしれません…。




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