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ゲゲゲのそっちゃん〜ママの伝説のお仕事編〜

僕は妖気を感じると
見出し写真のように髪の系がピーンと反応し
ゲゲゲの鬼太郎のみたくチャッチ出来る。


僕の妖怪レーダーが反応した!
今日は「妖怪ヘイヘイ」がくる…

妖怪ヘイヘイとは、
24歳の男子でママのお仕事の後輩。
ママは妖怪ヘイヘイの教育を任されていた。


ヘイヘイは、なんといってもバカだ!


客先の企業に電話をし電話先の相手に、
「○○企業さんでしたか…
 間違えました!今のお時間を忘れて下さい」と、
 ガチャ…と、電話を切ってしまう。

ママは電話でアポイントの取り方、
社会人、企業先へのマナーから教えた。

相手が言ってることをうまく汲み取れず、
思い込みからつっぱしり勝手に動いてしまう。
そんなヘイヘイは営業職には不向きだった。


営業定形文は、なんとか喋れるようになっても
応用力がまったく身につかなかった。

企業先から1つ違うことを言われれば…
「あの、え〜と、、、実は…」と、
手を上下に動かし壊れたロボット化し、
トンチンカンな返答をしていた。


多くの企業からクレームが入るヘイヘイは、
まともに言葉が通じない、話せないと言われ、
おおっぴろげに社内で
「妖怪」とあだ名がつけられた。


教育担当のママはそんな妖怪ヘイヘイに、
「営業成績、全国1位とれ!」と言った。

これを目標に掲げ、
どうしたら全国1位を取れるのか?
そのプロセスを考えノートに書かせた。

同期が営業でどんどんひとり立ちをしてく中、
ヘイヘイはいつまでたってもOJTだった。

たまに落ち込むヘイヘイに対してママは、
「僕は全国1位だ!とにかく調子に乗れ!」と、
たたき込み後ろ向き発言を一切封じた。


この妖怪の良いところは、それは素直さだった。
素直である為に教育担当のママの言う事を
よく聞いた。
そしてバカ正直なため全てを報告し、
よくママに怒られた。

企業先にいつも一緒に同行し、
帰る前に毎日、明日の目標を決め
それを達成するための動きを確認し、
ミーティングをした。


遂に妖怪へいへいは、
昨年の営業成績全国3位
結果を残した…。

1位は取れなくても、
妖怪ヘイヘイをみんなが讃えた。
やっと営業マンとして認めてもらえたのだ。


そんな妖怪ヘイヘイは、
ママのことを「お母さん」と呼び、
非常に懐いている。

僕のことも、
弟だ!と言いかわいがろうとする。


妖怪ハウスは僕の家から5分圏内にある為、
今は育休中のママと会社の伝達係兼パシリに
徹している。


今日は会社からの書類を
届けに来るという。

ママは来るついでに、
スーパーでコロッケを3つ買ってくるように
頼んだ。

『ピンポーン‼️‼️


僕の妖怪レーダーがさらに反応した!
反応したからには僕は
妖怪退治をしなければならない。


玄関に立つ妖怪ヘイヘイを
「あぐぅぅ〜、あぐ〜ぐぐぐぅ〜」
僕は威嚇した!

妖怪ヘイヘイは、
「お兄ちゃんが来たから喜んどる」と、
ヒィヒィと不気味な笑いをした。


ママが買い物袋を見た…。


ママの目に怒りの炎がメラメラ
映し出されたことを僕は見逃さなかった!


袋の中に入っていたのは、
コロッケではなくじゃがいも3つだった…。


妖怪へいへいは、
「コロッケが売り切れだったので…
 ネットで調べたらじゃがいもで作れるって
 書いてあったから… へへへ」と。


案の定…
妖怪ヘイヘイはママに激怒された!!
「無かったその時点でなんで電話しないのー!」と。


ディズニー映画で、
「モアナと伝説の海」という映画がある。
その映画に前しか向けないバカなニワトリ、
ヘイヘイが登場する。
そして主人公モアナに怒られる。
「ヘイヘイ、ほんとバカ!」 


そしてこちらのヘイヘイも、
モアナ化したママに怒られる。
「ヘイヘイ、ほんとバカ!」


ママの怒りに触れたバカな妖怪ヘイヘイは、
「あぁ、じゃ〜また!」と、
そくささと退散した。


さすがママだ!
お見事‼️天晴れだ‼️

そしてあやつは「弟ー❤︎」コメント付きで
無許可でインスタに僕の写真を載せまくっている。

だから僕も仕返ししてやろうと思う‼︎

妖怪ヘイヘイだ!(笑)

僕の怯えきったこの表情を見てほしい。

妖怪ではあるがママにとっては可愛い後輩妖怪だ。
邪険には出来ない。

たった地下鉄3駅の通勤距離をコロナに怯え、
会社に無許可で通勤手段を車に変えた妖怪は、
それがバレてまた上司から叱られたらしい。

「まぁまぁまぁ、毎日勉強っすわ!」
いっちょ前のことを言いながら、
今日も懸命に仕事を頑張っている。


最後まで読んで頂きありがとうございました。

そっちゃんでした。










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