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〜程よく諦めながら、自分と付き合おう!〜「「発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術」

変な質問ですが、皆さんは、
人が普通にできることが、普通にできますか?

僕はあまりできません。

例えば、洗濯をしようと思ったときに洗濯ができません。

あ、洗濯しよう!→洗濯機に向かう。
あ、ゴミが落ちている、拾わなきゃ!明日ゴミの日だっけ?
あ、仕事の日報書き忘れてた、書かなきゃ!
いや、そもそも今日休みだしな〜、でも書かないと明日怒られるしなあ

・・・

あ〜!公共料金払うの忘れてた〜!!!払いに行かないととめれらる!!先ファミマ行かなきゃ!(汗)
・・・ファミマ?新しいアイスが出てたな〜、あれ美味しそう!

とまあこんな感じで洗濯はいつになっても始まりません。

世の中的には、このような症状が多いことを大人の発達障害と呼ぶそうです。世間体はよくないので、あんまり嬉しい話ではありません。
ADHD、ASD、アスペルガー症候群とか、なんとなく名前だけ聞いたと言う方も多いのではないでしょうか?

僕はまだ診断を受けたことがないのですが、
上記のような経験が非常に多いためなんとなくそんな気配を感じております・・・。
(でも検査に行く気が起きないのがこれまたなぁ)

そんなことを最近考えてる中、書店で見つけて思わず取ってしまったのがコチラ
「発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術」と言う本です。

買ってから、食い入る様に読みました。聖書を読む時ってこんな気分なのかもしれません。僕は信仰者ではりませんがなんとなくそんな気がしました。

5時間程で読み終えました。遅読家の僕からすれば驚異的なスピードです。

特に印象に残ったところを書評としてまとめて見ましたので、
拙い感想ではありますが、しばしおつきあいくださいませ。

〜目次〜
○独創的すぎる儀式
○教えてもらうのはタダではない、見えない通貨を支払う
○茶番センサーに気をつけろ!
○その他独自のライフハックが満載!
○つまるところ、やっていきましょう。


○独創的すぎる儀式

著者の借金玉さんならではの独自のハックが満載のこの本。
ある意味、フツーのノウハウ本、自己啓発本からはネジが2、3本抜けてしまっている感じです。

例えば、第1章で紹介されている
「やるぞアアア!で済ませてきたあなたへ”手をつけられない”を5秒で解決する儀式」
では、タスクに取り掛かる際に机の上を整理する秘伝の儀式が紹介されているのですが、それがコチラ

素敵なHow toを期待した人がページをめくったら、まさに「ズコーッ!」と言った感じではないでしょうか?僕もそうでした。

※これは筆者によれば、「やってやったぜ!」と言う爽快感と俺はここまでしたからやるんだ!と言う脳に湧き出す力が、手を動かすと書いてありましたが、なるほどその通り、私にはどツボのハックでした。

とまあこんな感じで、クスッと笑ってしまう部分もありながらの独自のハックが展開されていきます。

筆者自身も読中で”自己啓発本なんて読みたくもねえ、表紙を見ただけで吐き気がすると言う人たちのために書いた本です”と開き直っておりましたので、七つの習慣とか、幸せになる勇気とか、なんと言うか人間の本質を語ったステキな自己啓発本をイメージしていると期待と裏切られますのでご注意を。


○教えてもらうのはタダではない、見えない通貨を支払う

ここでは人間関係について触れていて、「人は何かしたことに対して対価を欲しがっている。」といった趣旨のことが書かれています。そしてそれは必ずしも、”お金”ではないというから驚き。

その答えが、「見えない通貨」です。
それ筆者の言葉を借りれば、”人間の間で流通するお金ではない何か”

”例えば、あなたは誰かにちょっとした親切をしてもらった。あなたは親切をしてくれた人を訪ねて、「本当にありがとうございました。助かりました。」とお礼をした。これはお金は介していませんが、ある種の取引が完了している訳です。あなたは「お礼」と言う行動で「親切」と言う商品に対して対価を支払ったことになります。(P109より抜粋)

これが筆者の言う対価です。
そして相手が行なった行為に対して、それを受けた人が適切な対価を支払っていなかったり、そのれ相手が望んでいるものと違かった場合、相手は不満を持ちます。

文中では、主な3大通貨として
「褒め上げ」「面子」「挨拶」を取り上げています。
この章は、社会の中で生きている人なら絶対に読んで損ははいです。


○茶番センサーに気をつけろ!

ここは前章につながる話なのですが、こう言う社会の礼儀や、当たり前なこと
を済まし顔で”くだらない”と斜めに見ることって皆さんありませんか?

僕は大ありで、最近、”普段からちょっと首が曲がっている”と整形外科で言われたのですが、多分物事を斜めに見過ぎたせいだと思ってます。

話は戻りまして、この斜めに見ることを筆者は”茶番センサー”と読んでいます。

そしてこの茶番センサー
(=つまり、前途したいろいろなハックをくだらない、と言う気持ち)
を一旦捨てて、茶番センサーを解除することを訴えています。
本文中の言葉をそのまま借りるなら”つまるところやるしかない”と言う感じです。
もちろん、ただやるしかない、ではなく茶番センサーとの向き合い方などもギャンブルを例にわかりやすく書かれていますのでぜひご一読を!


○その他独自のライフハックが満載!

例えば
・起きると言う行為をやめる(朝起きられす、夜寝られないあなたへ)
・完璧な休日を過ごす
・「何もしない」は意思ある行動である
・セルフモニタリングをする

などなど、ここでは書ききれませんが、
文字通り目から鱗のライフハックが満載です。
本当に書ききれないでの、ぜひ書店で手にとってみてください。


○つまるところ、やっていきましょう

いかがでしょうか?
ちょっとでも、この書評を読んでくれた方が、読みたい!と思って頂けたら嬉しいです。

この本は、ズバリ発達障害をお持ちの方や、その気があると感じている方には、
もちろん是非読んで見て頂きたいですが、

「仕事では全力だが、ふと休日になると力が抜けてしまう人」
「何と無く、社会に対して生きづらさを感じている人」
「やる!とはわかっていれもなかなか動けない人」

などにもおすすめしたい一冊です。

最後に、この本でなんども
”やっていきましょう”という言葉が登場します。

これは、僕の解釈なので筆者の意図でズレていたら申し訳ありませんが、

「自分の性格や価値観がある以上、どうにもならないことはどうにもならないと
潔く諦める、そこに無駄なエネルギーを使わず、その現状を把握した上どうやって
自分らしく生きていけるか?」

と言うことが真髄のような気がします。

最後の方にこんな言葉が書かれていました。
”程よく諦め、それでも投げ捨てず、自分と付き合って行きましょう”

みなさん、明日からも、”やっていきましょう!”

以上、お読み頂きありがとうございまいした。

書籍の詳細等ははこちらより↓


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