知名度のない会社で年間600人のエントリーを獲得した採用戦略を解説!中小企業の採用担当の方は必見
初めまして、BEASTAR株式会社で採用ブランディング事業の責任者をしている澤原(@taka_sawahara)です。
私は、企業様の採用ブランディングだけでなく、自社の採用広報も行っています。採用広報を始めて、もうすぐ1年が経ちます。
現在はWantedlyを中心とした採用活動を行っており、この1年間で600人以上の方にエントリーいただき、5名のメンバーを採用できました。現在のWantedlyの数値は、下記のようになっています。
フォロワー数もPVも右肩上りで成長しています。1ヶ月間で50人以上から応募が来るようになりました。本当に有り難いです。
今でこそ採用活動が順調に進んでいますが、これまで採用にかなり苦労していました。
今回の記事は、下記のようなお悩みを持っている人におすすめの記事になっています。
採用にお困りのベンチャー企業や中小企業様のお役に立てたら嬉しいです。
BEASTAR株式会社ってどんな会社?
簡単にBEASTAR株式会社の紹介をさせてください。2020年に創業し、現在3年目のSNSマーケティングをメイン事業として行っています。本社は大阪の北浜にあります。現在の社員数は15名です。(2023年7月現在)
私が入社した時は、創業から1年程たった頃になります。当時在籍していたメンバーは4人。オフィスはまだマンションの一室でした。
当時から採用にはかなり苦労していました。求人媒体に掲載しますが、知名度もないので応募が来ません。また内定を出しても来てもらえないことも多々ありました。求人媒体に掲載して、採用ゼロで終わったこともザラにあります。
求人広告費は2ヶ月の掲載で20〜30万ぐらい掛かるので、創業間もない会社にとってはなかなか辛い出費です。採用できればまだ良いですが、採用できないとお金をドブに捨てるようなもの…。
これまでは求人媒体に掲載するだけでしたが、これでは採用ができないことがわかったので、戦略を立てて本格的に採用を始めることになりました。
選ばれる企業になるために採用広報に力を入れる
数ある企業の中から選ばれる企業になるため、「採用広報」を行うことになりました。当時は、ディレクター業務も行いながらの兼務だったため、かなり大変でした。
採用広報の役割
最初に採用広報の役割を明確に定義しました。弊社の場合、採用広報は「企業ブランドの構築」と「候補者への情報提供」を目的に行動することに決めました。企業の文化や目標、在籍しているメンバーの情報を発信して、まずは「BEASTAR」を知ってもらおうと考えました。
この役割を明確にしてから、使用する媒体やメディアを考えました。当初は自社ブログやnote、TwitterやInstagramも検討しましたが、Wantedlyが目的達成には1番適した媒体だと思い、Wantedlyを選択しました。
Wantedlyの特徴
Wantedlyは、給料や待遇などの条件ではなく、やりがいや環境で求人者と求職者をマッチングするビジネスSNSです。Wantedlyの特徴は下記になります。
企業ビジョンや価値観、企業文化を打ち出すことができ、さらに求職者に対して情報を発信できるプラットフォームだったため、弊社にはピッタリの媒体でした。
さらにコストの低さも導入しやすいポイントでした。Wantedlyはライト・スタンダード・プレミアムの3つのプランを用意されています。弊社はライトプランで運用を始めました。ライトプランであれば、月額4.5万円から使用することができます。
BEASTARで実際に行ったWantedlyの運用方法について
ここからは弊社で実際に行ったWantedlyの運用方法をご紹介します。下記の4つを実施しました。
これらを実施するにあたって、経営層の理解を得たり、他部署のメンバーに多くの協力をしてもらいました。
Wantedlyの会社ページの作り込み
Wantedlyの会社ページとは、企業の基本情報を掲載するページのことを指します。
記載できる内容といたしましては、下記のような内容になります。
Wantedlyに登録しているユーザーは「会社のミッション」や「価値観」を重要視しているので、ここは明確に記載しておきましょう。弊社も書けるところは全て書き込みました。
全社員にWantedlyへの登録を依頼
Wantedlyにはメンバーという項目があり、社員を掲載することができます。全社員(当時は4人しかいませんでしたが…)にお願いして、Wantedlyに登録してもらいました。
弊社では現在も全社員を登録しています。全社員登録した理由に関しましては、会社を好きになってもらうのはもちろん、働くメンバーのことを知ってもらい、「この人たちと一緒に働きたい!」と思ってもらいたかったからです。そのため顔がわかる写真と最低限のプロフィールは記載してもらいました。
定期的なストーリーの更新
Wantedlyのストーリーとは、いわゆる「ブログ機能」のことでWantedlyに登録しているユーザーに対して、情報を発信することができます。
弊社では、「社員インタビュー」や「仕事内容の紹介」「歓迎会や社内イベントの様子」を記事にしています。会社の雰囲気や社員の働き方が伝わるような記事を作成しています。
・社員インタビュー
・仕事内容の紹介
・歓迎会や社内イベントの様子
ストーリー記事の作成ポイントは、募集したい職種に関連する「社員インタビュー」や「仕事紹介」の記事を中心に作成することです。
社員インタビュー記事の作り方に関しては、下記記事で詳しく解説しています。
募集記事のABテスト
Wantedlyでは、職種や採用形態に制限がなく、無制限に募集記事を公開できます。この特性を利用して、会社の魅力を多様な形で伝えることが可能です。
弊社では、同じ職種でも複数の募集記事を作成して、ABテストをしています。そして、反応のよかった募集記事を残して使用しています。
ただし、同じ職種で記事を作り過ぎるとユーザーがどれに応募すれば良いのかわからなくなってしまうため注意が必要です。
知名度のない企業ほど、カジュアル面談を取り入れるべき
上記で実際に行ったWantedlyの運用方法をご紹介しました。ここからはWantedlyから応募が来た際の対応方法をご紹介します。
Wantedlyではいきなり面接するのではなく、カジュアル面談を行ってから、本選考を行う流れになります。
カジュアル面談は、会話の中で企業は自社の魅力を共有し、求職者は自己PRを行います。お互いのことをより理解することを目的に行います。面接と違って、合格か不合格を決めることはありません。
知名度のない企業こそ、このカジュアル面談を積極的に取り入れるべきだと思います。
カジュアル面談を取り入れるメリットは下記の3つです。
かく言う、弊社も前はただ面接だけをしていました。カジュアル面談を始めるというと、工程が一つ増えるので最初は少し抵抗がありました。
実際に試してみると面談には、たくさんの応募が集まりました。そして、求職者一人ひとりに対して、BEASTARがどんな会社なのかを説明する機会になりました。
カジュアル面談をオンラインでおこなう企業は多いですが、弊社は可能な限り来社をお願いしています。実際にオフィスに遊びに来てもらって、職場の雰囲気や実際に働いている人を見てもらいたいからです。遠方の方のみオンライン面談にしています。
そして、面談終了後に興味も持ってもらえて、本選考に進みたい場合は「後日ご連絡ください」とお伝えするようにしています。こうすることで、弊社に興味が強い求職者のみが本選考に集まるようになりました。
カジュアル面談を取り入れた結果、面接に進む人が増え、1年で5人のディレクターを採用することができました。また採用のご連絡後に他社に取られるということも無くなりました。
「面接に来てくれる人が少ない」と悩まれている企業様は一度カジュアル面談を取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、BEASTAR株式会社がこの1年実際に行った採用施策についてお話ししました。採用広報を行う上で大切なことは、"会社全体で取り組むということ"です。
広報担当ひとりが頑張ってもどうにもなりません。仕事が忙しい中、「インタビューを受けてくれるメンバー」には頭が上がりません。
今回の記事が「今採用がうまくいっていない…」という企業様の少しでもお役に立てたら嬉しいです。
SNSやWantedlyを活用して、自社の情報を発信している企業はどんどん増えているので置いていかれないようにすぐに取り組みましょう。
今後も採用に関する内容を意識して発信していきますのでフォローしていただけると嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
会社名:BEASTAR株式会社(ベアスターカブシキガイシャ)
住所:大阪府大阪市中央区高麗橋2-2-7 東栄ビル4階
電話番号:06-6131-7977
設立:2020年2月10日
事業内容
・SNS運用代行、SNSコンサルティング
・各種ウェブ広告、SNS広告の運用
・WEBサイト制作、運用
・採用ブランディング、採用マーケティング
・動画撮影、編集
弊社では、SNSxWantedlyを活用した採用支援も行っております。採用に関するご質問などがありました、TwitterDMからお気軽にお問い合わせください。
BEASTAR株式会社採用ブランディング事業部
事業責任者
澤原 貴幸(@taka_sawahara)