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読書51『ほたるいしマジカルランド』

  寺地はるな著

 大阪北部に位置する蛍石市にある遊園地『ほたるいしマジカルランド』
 おみやげ売場のパートタイマーから社長になったという名物社長はテレビコマーシャルに自ら出演して、フリフリのワンピースを着ている。「マジカルおばさん」とも呼ばれ、大阪のローカル番組にひっぱりだこで、ビジネス誌にも何度か掲載されている。

 そんな『ほたるいしマジカルランド』で働くひとたちの物語。

 大学生のときにマジカルランドでアルバイトをしていた紗英は、総務部長に誘われて社員登用試験を受けた。インフォメーションにいる。

 村瀬は、前の職場を八年勤めたが上司のパワハラで辞めた。子どもの時からメリーゴーランドが好きで「バイトでいいから一生にいっぺんぐらいは好きなところで働きたい」と思い、マジカルランドでアルバイトをしている。なかなかメリーゴーランドの担当にはならないでいる。

 八重子は、マジカルランドの清掃スタッフとして働いている。息子が九歳の時に離婚をして、夫と再婚相手が息子を育てている。
 通勤途中にある定食屋で、月に一度お給料日にご飯を食べることが楽しみ。

 山田はガーデナーとして、マジカルランドの植物を管理している。もうすぐ二十年になる。娘が家を飛び出して音信不通である。

 社長の息子の左門は、有能な次期社長。しかし、自分には向いていないのではないかと思っている。
 一緒に育った友人の佑にコンプレックを抱く。佑はみんなから愛されている。母も佑にマジカルランドを継がせたいのではないか?

 星哉は祖父が所有していた貸地と駐車場、アパートを相続して、なにもしなくても一定の収入が得られる。「体裁が悪いから働け」と言われ、家から近いことと話のネタになりそうだから、マジカルランドでアルバイトをしている。担当はメリーゴーランドである。
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 おもしろかったです。一話一話にドラマがあり、笑うところも泣くところもたくさんありました。

 村瀬の話では大笑いする場面が🤭始めは嫌な人かなぁと思いましたが、見方が変わりました🤭

 八重子の話はあまりの理不尽に腹が立ちましたが、自分の仕事を一生懸命こなしている八重子のおかげで、人々は気持ちよくマジカルランドで過ごすことができているのです。そんな八重子に号泣するような出来事が🤭

 星哉もなんだか適当に働いていましたが、変化が見られておもしろかったです。

 やさしいひとたちのやさしい言葉に、こちらまでやさしい気持ちを分けてもらった気分です🤭

 今回も、気持ちよく読めました😊

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