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読書115 『ランチ酒 おかわり日和』

    原田ひ香著

ランチ酒シリーズの第二弾です。
小学生の娘を夫の元に残して、離婚して家を出た祥子。幼なじみが運営する「見守り屋」の仕事をしている。夜間から朝方まで、さまざまな事情を抱える人やペットの見守りを行う。

仕事終わりに、一人で入られるお店を探して、ランチをしながらお酒を飲むことが、祥子のたまの贅沢な楽しみだった。

今回のお話は、元夫の再婚や娘との関係と、さらには祥子に恋の予感がおとずれるが、祥子の決断は?など、祥子の身辺にも変化がありました。

エゴサーチがやめられなくなくない女子大生。
買物依存をやめたい会社員。
病気のために、食べることができなくなった小説家など、十編からなる短編小説です。
そして、やはり感じのいいお店のおいしそうな食事とお酒が、たくさん出てきます。その描写が本当にすばらしいです。

おすすめポイントは、依頼人から祥子への感謝を表現する場面です。どのようなところがよかったかなど、納得のいくところばかりですし、次につなげる話になることが多く、その後の話が出てきます。

築地から豊洲へ移る頃のお話もあり、築地の様子や豊洲の様子も依頼内容に出てきます。「なぜこんな依頼が?」と、思うようなことも、読んで納得です。

全話を通して、人の動きや人柄にまで、細かく表しておられます。

おいしいものをおいしく食べる様子に、こちらまで、力をもらえたような気持ちになります。

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