読書124 『百花』
川村元気著
結婚して二年になる泉。妻の香織が妊娠している。生まれたときから母、百合子とふたりで生きてきた。ふたりには、忘れられない過去があった。
大晦日、泉が実家に帰っても、母はいなかった。そして、夜の公園でブランコに乗っていを見つける。
それが、不安の日々の始まりだった。
百合子は認知症と診断され、やがて、泉は封印された過去に手をのばす。
現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。
忘れていく母が、残したものとは何か。(公開されている内容)
百合子と香織の距離感がとてもよく、泉とは職場結婚の香織は、仕事が大好きなことを泉はよくわかっていて、香織のことを尊重しながら一緒に考えていくところが、とてもよかったです。
百合子は泉を育てながら、なぜ、あんな行動を取ってしまったのか。そこのところは胸が苦しくなると同時に、言い表せない百合子の感情を想像しました。
わだかまりを残しながら、それでも泉のやさしさには涙します。
おすすめポイントは、泉が高校生のときに、百合子に言った一言のところです。それは、あたりまえの感情だし、泉の心の叫びだと思いました。
「半分の花火」のところも、この物語の核の部分のように感じて、印象に残りました。
言い表せないくらい苦しくて、でも大切なものが、たくさん詰まっているような気がしました。
映画も観たいと思います。
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『百花』 川村元気
結婚して二年になる泉。妻の香織が妊娠している。
泉は生まれたときから母、百合子とふたりで生きてきた。
ふたりには、忘れられない過去があった。
大晦日、泉が実家に帰っても母はいなかった。探し回って、ようやく夜の公園でブランコに乗っている母を見つける。
それが、不安の日々の始まりだった。
百合子は認知症と診断され、やがて、泉は封印された過去に手をのばす。
現代において、失われていくもの、残り続けるものとは何か。
忘れていく母が、残したものとは何か。(公開されている内容)
泉は、職場結婚した香織が、仕事が大好きなことをよくわかっていて、香織のことを尊重しながら一緒に考えていきます。香織の存在が、とてもいいと思いました。
泉が中学生のとき、百合子は、なぜあんな行動を取ってしまったのか。そこのところは胸が苦しくなると同時に、百合子の感情を想像しました。
わだかまりを残しながら、それでも泉のやさしさには涙します。
おすすめポイントは、泉が高校生のときに、百合子に言った一言のところです。それは、あたりまえの感情だし、泉の心の叫びだと思いました。
「半分の花火」のところも、この物語の核の部分のように感じて、印象に残りました。
本当にかなしいお話でした🥹
でも、この中には、大切なものがたくさん詰まっている気がしました。
映画も観たいと思います。
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