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読書70 『悲鳴だけ聞こえない』

   織守きょうや著

弁護士三年目の木村が、敏腕の先輩、高塚にサポートしてもらいながら、さまざまな難題に関わっていくリーガルミステリー。
シリーズ三作目になる。

・悲鳴だけ聞こえない
企業でパワハラの投書があった。酷く罵られている声を聞いたというもの。しかし、当事者がいない。

・河部秀幸は存在しない
打ち子詐欺、美人局などの被害者からの依頼。

・無意味な遺言状
財産は息子には一切渡さず、亡くなった娘の子どもに全額譲りたいという内容の依頼。

・依頼者の利益
自己破産の手続きについての依頼。

・上代礼司は鈴の音を胸に抱く
三人兄妹。父がなくなり、遺産分割協議書の依頼。
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どの話も、結末は「え?」と思うのですが、結果的には・・・。とても考えさせられました。

作者の織守さんが、弁護士の経験があるそうで、細かい仕掛けがたくさんあって、おもしろく読ませていただきました。

印象に残った場面は「上代礼司は鈴の音を胸に抱く」の驚きの結末でした。
手続きのために取り寄せた戸籍謄本には、もう一人、父の息子がいるのですが、兄は「そんな人はいない」「死んだ」と、言い張ります。
ネタバレになるので、内容はここでは書けませんが、ある事情があったのでした。
その事実がわかったときには・・・🥹深い愛を感じました🥹

織守きょうやさんは、女性作家さんです。

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