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読書84 『しあわせなハリネズミ』

   藤野恵美著 絵:小沢さかえ

ともだちがいなくても、全く平気なハリネズミ。
誰にも邪魔されず、ひとり静かに散歩をすることが、ハリネズミは好きでした。

ハリネズミが森を歩いていると、うさぎが真っ赤なバラの花飾りをして「どう?にあうかしら?」と、聞いてきます。
うさぎの毛に、真っ赤なバラという組み合わせは、ちぐはぐな感じがして、ハリネズミは「にあわないね」と、思ったまま答えました。

うさぎは泣き出し、それを見ていたかわうそに「そんなんじゃ、ともだちができませんよ」と言われます。
ハリネズミは「ほんとうのことがいえないなら、ともだちなんていらないね」と、言い返しました。

そんなハリネズミでしたが、もぐらと出会ったことで、さまざまなことに気づきます。
それは、一体どんなことでしょうか・・・。
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ハリネズミは、もぐらと話していると楽しい気持ちになります。もくらの話を聞いたり、もぐらがやっていることを見て、自分の本当の気持ちに気づきました。

うさぎの家にお茶に誘ってもらって、食べたクッキーがおいしかったこと。そのクッキーに入っていたものが、コインで買えるということ。
知らなければ、かなしい思いをしなくてすんだのに。
「しらなければ、よかった」

印象に残ったところは、もぐらがハリネズミと一緒に、行きたかったところに、たどりついたときに「ハリネズミくん。ぼくも、おなじきもちだよ。きみとここに、くることができて、うれしい。光がやみをてらすように、うれしいきもちは、かなしいきもちを、うちけすんだ」と言う場面です。いい場面でいい言葉です🥹
経験することで、かなしい思いもしたからこそ、うれしい気持ちが、それを消してくれるということだと、私は捉えました。

自分にも反映するような、大切なことがたくさん詰まっていました。

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