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読書122 『DRY』

   原田ひ香著

藍は不倫をして、二人の子どもを置いて家を出た。
十年ぶりに実家に帰ると、男にだらしない母と見栄張りでお金にがめつい祖母が暮らしていた。
隣に住む幼馴染の美代子は、今は祖父をひとりで看ていた。介護に尽くす美代子は、孝行娘とあがめられていたが、実は想像を絶する秘密が隠されていた。

介護と貧困をめぐって展開される物語。(公開されている内容)
どうしてこんなことになってしまったのか。

もう、中盤あたりはおそろしくて、数ページを飛ばしてしまいました。
それでも、この話の行方が気になって、最後まで読みましたが、何ともいえない気持ちが残りました。

印象に残った場面は、美代子が取っている行動が、藍にわかったところです。藍もいけないことをわかっていながら•••。
「間違った選択は将棋倒しだ
最初の選択の駒を正当化するため、つじつまを合わせるため、次々と駒が倒れていく」

おすすめポイントは、美代子の気持ちがわかった最後の方と、その後の藍の環境です。
美代子は藍をどう思っていたのか。その気持ちを考えると切なくなりました。
藍の母と祖母の絡みがかなしいし、そんな状態で離れないのもつらいです😔

真ん中あたりに、残酷すぎて私は読めなかった部分が少しだけありましたが、何とも言えないやるせなさが残ってしまい、たくさん考えました。

「原田さん、こういう本も書くんだなぁ」と思いました🫢

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