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読書145『銃口』

   三浦綾子著

昭和元年。旭川の小学校四年生になる竜太は、新しく担任になった坂部先生の、教えや生徒との向き合う姿に心を打たれて、教師になることを決意する。

日中戦争が始まった昭和12年。
竜太は望んで炭鉱の町の小学校へ赴任する。
学校の様子に違和感を覚えつつも、理想に燃える日々を送っていた。

昭和16年。竜太は思いもよらない、治安維持法で拘束される。
やがて、召集されて満州へ。

【北海道綴方教育連盟事件】を題材に、三浦さんは「この昭和の体験は、どうしても書き残しておきたい」「戦争を二度とおこしてはならない、おこさせてはならないと、若い人たちが真剣に考えてくれれば」という願いが込められているそうです。(三浦綾子記念文化館の記事)

何の悪いこともしていない、一生懸命に子どもたちと向き合ってきた竜太への、理不尽な扱いと、その後の対応には驚くしかありません。
戦地でも、また終戦後も苦しい場面が続きます。

それでも、人との出会いが、亮太にさまざまなことを教えてくれました。

竜太の一生懸命さに涙が止まらず、特に下巻は読むのもつらいほどでしたが、最後まで読まずにはいられませんでした。

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