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読書86 『ミライの源氏物語』

   山崎ナオコーラ著

・今、読みにくさをどうやって越えるか
・ルッキズム-末摘花
・ロリコン-紫の上
・ホモソーシャル-雨夜の品定め
・貧困問題-夕顔
・マウンティング-六条御息所と葵の上
・トロフィーワイフ-女女官
・性暴力-女女官など
・産んだ子どもを育てられない-明石の御方
・不倫-雲居の雁と他のたくさんの人たち
・ジェンダーの多様性-書かれていない人たち
・エイジズム-源典侍
・出家-浮舟
・受け身のヒロイン-桐壺更衣と浮舟
『源氏物語』人物相関図 『源氏物語』帖名一覧
        (目次)

倫理権や社会規範の違いを、現代社会におけるモラルだとかジェンダーだとか、差別だとかハラスメントだとかといったことと対比しながら、光源氏をはじめとする登場人物の、立場や感情などが書かれています。
複雑でわかりにいと感じてしまいがちな『源氏物語』の話が、整理できていくようで、とてもわかりやすく、楽しく読めました。

印象に残ったところは
「読書をしながら、いろいろなことを考えることは、作品参加になります」という言葉です。
『源氏物語』の登場人物が五百人程度もいることには驚きましたが、現在に共通する部分もあって「現代の読者は、未来の読者へバトンを渡すことができる」と、つなげていました。

改めて、もっと『源氏物語』について、知りたいと思いました。

山崎ナオコーラさんは「人のセックスを笑うな」の作者さんでした。当時タイトル名に驚いたのを覚えています。
未読なので、機会があれば読んでみようと思いました。

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