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読書133 『雨夜の星たち』

   寺地はるな著

三葉雨音は他人に感情移入ができない26歳。
同僚の星崎くんの退職を機に、仕事を辞める。
他人に興味を持たないことを見込まれた三葉は、ある仕事にスカウトされる。

「面倒な人」の機微が描かれた物語。

 著者からのコメント
【空気を読むという言葉があります。
空気は目に見えません。
見えないけれどそこにあるものは、良いものとはかぎりません。
その場の空気を読むことばかりに心を砕き、
いつのまにか決定的に間違えった方向へ
進んでいく。そんな危険だって、あるのではないでしょうか。
空気は読めなくていい。
あるいは読めても従わないという選択肢だっ
てきっとあると信じて、この物語を書きました。】

空気を読んで周りにうまく合わせていられたら、それは、上手な生き方だと思い込んでやってきた私。

何も悪いことをしていなくても、悪口を言う人はいるし、嫌われることはあるし、それを気にしてしんどい自分のことに悩みました。
結局は、元々の「好かれている」認識を、ずっと勘違いしていただけで、周りに合わせることが決していいわけではないことに、気づきました。

そんな微妙な心理の加減が、気持ちいいくらいに描かれています。
不器用な人たちの一生懸命なお話で、同じ想いがあちこちにあり、安心しました。
雨音の心の声も、いちいちおもしろかったです🤭
寺地さんの別の作品になった、とある遊園地も出てきて、うれしくなりました😊

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