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読書147 『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』

  三國万里子著

お菓子作りをする妹さんと一緒に、お菓子と手編みニットなどの手芸品の販売会をスタートさせ、その展示会は評判を呼ぶ。
やがてニットデザイナーとして活躍し、本も出版させる。

編集者との縁で、今回、エッセイ本が出された。
その評判は、異例の約30媒体にものぼる取材・紹介が続いていたのだそう。

そのまんまの日常が表現されていて、共感する部分も多く、読み進めていくうちに気持ちが洗われるようでした。

何があったわけでもなく、人と関わることが苦手になり、早退を繰り返した頃の話。
就職がうまくいかなかった頃の話。
子育てで心配だったことの話などなど。ごくごくありふれた出来事が、流れるような文章で綴られています。

そんな中で、編むことの楽しさを見つけて、それが仕事になった。好きなことが仕事になるなんて、しあわせなことだと思うのです。

「わたしにとっては、編むものも、書くことも、日常や家事の中で感じるさまざまなことを【つなげている】いう感覚です」
なるほど。そうつなげるかぁ🤭目から鱗が落ちるようなことがいっぱい詰まっています。

どの話も、おもしろく描かれていて、納得するところもたくさんあります。大切にしたい一冊に、また出会えました。

私も以前は、手芸の本を買ったり、好きな作家さんがいたのですが、ここしばらく遠ざかっていて、三國さんのことは存じ上げませんでした。読めてよかったです。

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