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読書216 『四日間家族』

   川瀬七緒著

ネットの呼びかけで集まった四人。
73歳から16歳まで年齢もバラバラで、めったに人が来ないと言われる国有林にいる。
車の中には練炭が積んであり、四人は今日で人生を終わらせることを決めていた。

そして、ふいに聞こえてきた泣き声を辿り、山の中に置き去りにされている赤ん坊を発見する。
四人は、最後の人助けとして、赤ん坊を保護することを決めるが、赤ん坊の母親という女性がSNSに投稿したことで、連れ去り犯の汚名を着せられ、やがてネット上に素性をあかされてしまう。

それぞれが抱える事情と、SNSの恐ろしさと、赤ちゃんが置き去りにされていた背景。
何が起こるかわからない。どこでどう繋がっていくのか、常に緊張します。

お互い嫌悪感しかなかった四人が、赤ちゃんを巡って、徐々に変化が見られます。

次から次から、いろんな問題が出て来ます。闇の部分というか。ネットで情報が拡散してしまう問題もあったり。
クラッシャーの話が出てきて、気になりました。

「自分を満たさなければ他人を救うことなどできない」
印象に残った言葉です。

川瀬さんの小説、初めて読みました。次の展開にいちいち驚き🫢衝撃のラストでした。
赤ちゃんと四人の運命は?

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