見出し画像

読書99 『嫌いなら呼ぶなよ』

   綿矢りさ著

・眼帯のミニーマウス
美容整形に精を出す山崎さんと、揶揄してくる職場の人たち。

・神田タ
YouTuberの神田のファンのぽやんちゃんが暴走していく。

・嫌いなら呼ぶなよ
妻の女友だちの新築祝いを兼ねたホームパーティーに招かれた霜口。やがて、突然霜口の行動をめぐってミニ裁判が始まり・・・。
「一応、暴力だろ。石でも言葉でも嫌悪でも」

・老は害でも若も輩
綿矢さんが実名で登場し、ライター、編集者とインタビューの原稿で揉めまくる。
  (公開されている概要から)

どの話も強烈な印象を持ちましたが、こういう視点は斬新で新鮮でした。
人間の嫌な部分、怖い部分をえぐりながら、〝明るすぎる闇〟にせまります。

印象に残った場面は、「眼帯のミニーマウス」の、聞かれたこと全てを暴露して、その後の様子です。こんな風に周りから言われるのが嫌で隠すのですが、あえてそれをしないで、しかも嘘というところ。そういう発想はなかったので、目から鱗でした。

好き嫌いが分かれるかもしれませんが、限界までの本音が詰まっていて、小気味よさすら感じました。

#読書 #読書記録#読書日記#読書感想#読書ノート#読書倶楽部#本#本が好き#本棚
#おすすめの本 #本のある暮らし
#綿矢りさ #嫌いなら呼ぶなよ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?