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授業用タブレットにインストールしたアプリ ~読み書き障がいを抱える子の支援~

 こんにちは!たっきーです。

 前回、読み書き障がいを抱える子が学校でタブレットを使えると、授業中の負担が軽くなり、学習に集中しやすくなることを記事にしました。
 今回は、長男坊が使うタブレットにどんなアプリを選んだのかを紹介します。
 選んだアプリは、デジタル教科書、メモ帳、計算機、カメラの4つです。


デジタル教科書

 デジタル教科書は、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会が提供する「マルチメディアデイジー教科書」を使っています。
 この教科書は、特別支援教育コーディネーターの先生から紹介されたもので、タブレットを使ってみようと決めた最後の一押しにもなりました。

図1

 この教科書は、ホームページなどから提供申請を出せば、誰でも使うことができます。
 申請では、使用する子の情報を入力するほか、どの教科書を使うのかを選びます。
 申請が終わって1週間くらい後から、教科書の使用ができるようになります。

 実際に教科書を使うときは、その教科書用のアプリを使います。
 「デイジーポッド」というアプリをインストールして使っていましたが、2021年からは「しゃべる教科書」を使い始めました。
 2つのアプリの機能はほとんど違いはありませんが、「しゃべる教科書」の方が文字表示やページ送り機能の選択肢が多くなっています。
(「しゃべる教科書」はApple storeからのみダウンロード可能)

 授業中に使うときの注意点は、「タブレットの音量をオフにしておくこと」。
 このアプリで教科書を開くと、自動で読み上げが始まるので、授業中に音声が流れないように音量オフの準備をしておきます。


メモ帳

 「拡大メモ」というメモ帳アプリを使っています。
 アプリの名前のとおり、入力した文字を大きくしたり、小さくしたりできるメモ帳です。
 長男坊は文字を大きくすると読みやすくなる特徴を持っていたので、拡大機能のあるものを探しました。

 メモ帳は、使う人の見やすさ重視がいいと思います。


計算機

 使ってる計算機アプリは「計算機+ 式が見える電卓」というものです。
 普通の電卓は「答えの値」だけが表示されますが、このアプリは「式と答え」が表示されます。
 計算式を立てる練習もしながら、答えを確認できる一石二鳥なアプリです。

 長男坊は算数が得意な方なので、このアプリを使う頻度はあまり多くありません。
 それでも、ちょっと疲れていて問題に集中できなさそうなときは、使うように促しています。


カメラ

 カメラは「Microsoft Pix カメラ」を使っています。
 このアプリは、児童精神科の先生に紹介されました。

 ポイントはシャッター音をオフにできるところ。
 やはり、授業中に「パシャッ!」と音が鳴り響いてしまうと、使いづらくなってしまいます。
 黒板に書かれた文字をカメラで撮ってもいいよ、と言われていても、堂々とは撮りづらいものです。
 そのような負担を軽くするために、この機能を重視しました。

 この記事を書くにあたって、長男坊の撮った写真を見返しました。
 黒板の写真もありますが、課外活動で見たものも写真で記録していました。
 長男坊は、目で見たものを言葉で描写することや、文字で記録しておくことが苦手な面もあるので、自分なりにカメラの使い方を考え始めているようです。


学校以外で使っているアプリ

 学校で使うアプリは、デジタル教科書、メモ帳、計算機、カメラの4つにしていますが、学校以外で使ってもよいアプリをいくつか入れています。

 1つは学習用のアプリで、少しでも楽しく勉強できそうなアプリを探しながら、長男坊にはチャレンジしてもらっています。
 現在は、「ビノバ」という学習アプリを好んで使っています。

 また、ウェブブラウザのSafariやYouTubeもインストールしています。
 ただ、4G環境につなげないタブレットにして、自由にネットを使えないようにはなっています。


 今回は、長男坊のタブレットにインストールした学校用のアプリについて紹介しました。
 学校でタブレットを使うときの参考にしてもらたらと思ってます。



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