賃貸退去のチェックリスト

こんにちは
退去立ち合い時に出来るだけ費用を抑える補修方法を説明します。

多くのサイトでは契約に基づき、ぼったくりの予防方法を説明していますが、補修方法についてはあまり書かれていないと思いますので、参考にしていただければ幸いです。



賃貸の退去までにはいろいろ手続きが続きます。

退去通知から始まり退去日の調整
引っ越し業者の手配

やっと引っ越しと面倒な手続きを終えて、清掃を行い「いざ退去立合!」

そこで高額請求をされてしまうとガッカリします。


高額請求を避けるため、交渉で解決することもできますが、
交渉することがツライと思う方もおられると思います。
私もその1人です。


しかし請求はできれば避けたい、、


このマガジンでは視点を変えて、
補修作業を紹介できればと思っております

どういうことかと言うと
実際の補修を参考に自分で少しでも負担箇所を減らそう!という試みです。

また、実際の補修方法がわかれば傷つけてしまったり、壊したりしても自分で直せると言う安心になりますし、
賃貸をDIYでアレンジする幅が広がります。

ただし、契約によって入居者自身で補修を行ってはいけない
というところもあるみたいなので、そのあたりはご自身で確認ください。

先に高額請求を避けるためのポイントを申しますと、
設備や壁紙クロス、床の破損、壊れ、忘れを防止することです。

ですので、物件をきれいにすることに重点を置くのではなく、
返すものは返す、直せるものは自分で直すことを行えば
高額請求は免れます。

この記事では私が制作した退去時のチェックリストを行って頂きます。

それから補修方法を有料マガジンで紹介するといった流れになります。

チェックリストの中には、忘れていても請求の範囲に入らない項目もありますが、
退去立ち会いまでには終わらせておきたい忘れがちなものとして加えています。

一度チェックリストを行っていただくと
うっかり忘が避けられるので、試してみた下さい。



↓目次兼退去前チェックリスト

部屋全般

床、フローリングの傷あるいは汚れ

通常の生活の範囲で傷ついてしまうのは仕方ありません。
そういった場合は退去者請求に至りません。

例えば家具をクッションフロアに置いておいた結果、跡が残ってしまう等です。

しかし、故意に、あるいはうっかり傷つけてしまった場合は請求になる可能性があります。

例としては
タイヤのゴムの沈着。汚れた物を床に放置し続けた結果床への色移り。カビの放置による床への色の沈着などです。

それらはフロアの張り替え、あるいはリペア業者(専門の業者により塗装等により傷や汚れを消す作業)による補修になります。

どちらも高額です。

そういった専門業者を手配する必要のある傷や汚れは、自身で補修することがまず不可能です。

しかし、その中でも自身で解決できるものもあったりします。
以下の記事を参考にしていただければと思います。

この記事ではタイヤ跡を消す方法を例に紹介しています。
タイヤ跡はある条件がそろった場合のみ除去することが可能です。

紹介している方法を使えばカビの沈着、ゴミ袋の色映りなども改善できるかもしれません。
もし心当たりのある方は確認ください。



どういった場合に限り補修ができるのかまで無料で公開しております。
具体的な方法につきましては、有料ですので、よろしくお願いいたします。

壁のクロスの傷、汚れ、フックなどの接着物の除去

壁のクロスの傷の負担は曖昧で分かりずらいところがあると思います。
といいますのも
一応ガイドラインでは経年による損耗は退去者請求にはならないとなってるのですが、
故意に傷つけたり、うっかり破いてしまったものは、入居者負担になります。
故意と損耗の線引きは実際曖昧なものだとおもいます。

気になる方はユーチューブやネットで「賃貸のクロスの傷、退去時」と調べて頂けますと沢山出てきます。

ただし、
大きく破いてしまったような傷や子供の落書きなどは入居者負担になる可能性があります。

他にも家具の裏など、使っているうちにすれて広範囲に傷ついてしまった場合も入居者負担になる可能性があります

便利だからといって簡単に入手できるシールタイプのフックや両面テープを壁紙クロスに使用された場合、剥がす際にクロスが傷ついたりめくれてしまうので
こちらも請求になる可能性が高いです。

壁紙はかなりデリケートです。

そういった部分の補修方法を以下の記事にまとめましたので
もし傷つけてしまった。フック跡が残ってしまったという方は
参考にしていただければと思います。


また、補修前に6年以上住んでおられると、クロスの張り替え費用が1円になる、
原価償却と言うものもありますので、
何年住んでおられたか確認してみるのも良いと思います。

原価償却については多くのサイトで説明されてますが、簡単に説明しますと
クロスの価値は貼った瞬間から下がって行き、
6年後には平米あたり1円になるといったものです。
5年間住んでいても6分の5の価格になります。

それを知っておくと退去時の不安が少し解消できるかもしれません。



ライフライン(電気、ガス、水道)の閉栓

賃貸契約によって条件が異なります。
賃貸業者から事前に連絡があると思いますので、そちらに従いましょう。

窓、サッシのシールの除去

機密性を高めるために、窓周りにシール類を貼っている場合は除去しておきましょう。
跡が残る場合は、シール剥がしできれいにしておきましょう。
シール残りがひどい場合は、負担になる場合があります。

極力シールは賃貸物件には貼らないようにしましょう。

剥がすときに剥がし残りや傷ができてしまうので大変苦労します。

ガラス面に貼られたシールはサッシについたシールよりも比較的取るのが容易ですが、
サッシは傷がつきやすく取ることが難しいです。

とにかくシール類は貼らないようにしましょう。

実は貼ってもきれいに剥がせるシール
といったものも危険だったりします。

当初は剥がしやすいですが、
紫外線で劣化し、化学変化を起こし剥がれにくくなるといったことがあります。

容易に貼れるシール類は注意しましょう。

たばこの匂い

賃貸物件でタバコを吸っていた場合、
クロスの全張替えを負担されることがほとんどです。

タバコを吸っていたか吸っていなかったかの判断は、クロスの色と匂いを見た後に上入居者に確認します。

クロスについたヤニを除去する事は基本的にできません。
しかし、臭いは少し抑える事は可能です。

もし吸っていた方は、臭いだけでも抑えるために、退去立ち会い前には絶対吸わないことと
市販の消臭スプレーを拭いておくことをお勧めします。

色は落とすことが難しいので、諦めましょう。


クロスの張り替え費用が抑えられたといって
エアコン洗浄や部屋の掃除の負担が通常よりもかかるため、
負担金額が高くなるケースもあるかもしれません。

また、クロスの原価償却により、1円になったとしても
故意過失による張替えのあった場合
別途請求されることもあるので、タバコはダメです。



照明器具の返却の有無

物件によっては照明器具があらかじめ取り付けられているところとそうでないところがあります。

誤って処分、あるいは転居先に持っていってしまった際は費用が発生します。
また、自分で取り付けていたとしても、退去時に置いておいたら撤去費用が発生します。
ですので、事前に確認しましょう。

網戸の破れ

網戸を誤って破いてしまった場合は負担しなくてはなりません。
しかし、日常的に使用してできるほつれなどは請求に至らないケースが多いです。

心配な方はご自身で補修してみるのも良いと思います。

網戸の張り替えについては、以下の記事でまとめてます。



張り替えやすい網戸と張り替えにくい網戸がありますので、1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?


自身で取り付けたエアコンの撤去、エアコンスリーブの確認

ご自身で取り付けられたエアコンは必ず撤去しましょう。
もし残っていた場合は、撤去費を負担しなくてはいけません。

また
エアコンスリープキャップはなくさないようにしましょう
エアコンスリープキャップとは
エアコンのついていない部屋には既にエアコンを取り付けるための穴が壁に空いています。

その穴を閉じるキャップが取り付けてあります。
そのキャップがエアコンスリープキャップといいます。
それがない場合、負担になりますのでなくさないようにしましょう。


エアコン取り付けの際はエアコン設置業者に依頼すると思いますが、
キャップは返してもらえるようにしましょう。

自分でつけたエアコンかもともと付いていたエアコンがわからないといった場合は、管理業者に電話しましょう。

もう一つ大切なことが
200ボルトのエアコンを自分で取り付けた場合、
100ボルトに直さなくてはいけません。
エアコンには100ボルトと200ボルトがあり、
200ボルトの方が100ボルトのエアコンより強力です。

200ボルトのエアコンをつけておられた場合、
エアコン業者によりコンセントを200ボルトに変更してもらっていますので、
退去時に100ボルトに直しておく必要があります。

キッチン

コンロの設置の有無

コンロは既に設置されている物件とそうでない物件があります。
誤って転居先に持って行きますと設置費用を負担しなくてはいけません。
あるいはご自身のものを置いて行ったりした場合は撤去費用を負担しなくてはなりません。


シール、フック類の除去

シールやフックは除去しておきましょう。
キッチンパネルや収納扉に粘着シールのフックを取り付けておられる方もいますが、
取れないといったことがよくあります。


基本的に粘着テープによるフックは使用しない方が良いです。

ご自身で取られる場合、パネルや収納扉のデザインシートを剥がしてしまう可能性があるのでやめましょう。

シールやフックを除去してもらうのには費用が発生する可能性があります。

シール、フックの取り方を紹介したいのですが
基本的に下地が剥がれないように丁寧に取る
方法しかないので難しいです。

シンク周りコーキングのカビ

シンクの縁に打たれているコーキングですが、
定期的に清掃していても、徐々にカビが発生してしまうこともあると思います。

シンク周りのコーキングのカビがひどい場合、管理を怠ったとみなされ
コーキング打ち返えを請求されることもあります。

思っているよりも高額なこともあるので
対応方法を下記の記事に紹介しております。
(作成中)

浴室、脱衣所

浴室乾燥機用物干しの返却

浴室乾燥機が取り付けられている場合、
浴室内に物干し棒が備え付けられています。

ご自身のものと勘違いして持ち帰らないようにしましょう。

洗濯排水部品の返却の有無

洗濯排水を接続するエルボと言う部品があります。

物件によっては設備として設置されているところもあればないところもあります。

設備として設置されているのであれば、退去時に返却しなければなりません。

事前に確認しましょう。

浴室、洗面台のコーキングのカビ

キッチンシンク周りのコーキングと同じく、
浴室のコーキングと洗面台のコーキングのカビが著しい場合は、
入居者の管理の不備と言う理由で負担になる可能性があります。

特に浴室はカビが発生しやすいので、注意が必要です。

しかし物件によっては浴室換気扇がついていないところもあります。

その旨を退去立ち会い時に伝えますと、考慮していただけるかもしれません。

コーキングの対応方法については、キッチンシンク周りのコーキングと同じです。

ご参考ください。
(作成中)

手続き等

郵便物の転送届

直接郵便局で変更することも可能ですが、オンラインで変更することも可能です。

もし忘れてしまった場合でも、基本的にポストに封をされますので
郵便局側で一時的に保管されることとなります。

専用庭、ベランダ

除草

専用庭の管理は入居者により行う必要があります。
草がボーボーになってしまった場合は管理していなかったと見なされ、
退去時に請求される可能性があります。
退去前にある程度除草しておきましょう。

ゴミ等の放置

ゴミを置いておいたのを忘れると
撤去費用の負担になります。
必ず退去立ち会い前に撤去しましょう。

特にベランダの物干し竿は忘れがちです。
注意しましょう。

その他

引き取り不可のゴミを出していないか

引っ越しのゴミの出し方は自治体に従いましょう。
引っ越しはいろんな種類の大量なゴミが出てると思います。
適当に分別してしまうと、ゴミ収集業者に収集してもらえず、管理業者により撤去が行われます。

そうすると後々費用を負担される可能性があります。
退去の際のゴミの出し方については注意が必要です。


終わりに

いかがだったでしょうか?
退去前に1度確認していただくと、
出費が抑えられると思います。

最後にもう一度お伝えしておくと、
退去時の清掃に力を入れるのではなく、
設備の欠損、返却に力を入れると良いと思います。
あと粘着フックやシール類は使わないようにしましょう。

参考になれば幸いです。




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