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大前研一 日本の論点2023-2024④:GAFAMの中で最も強みと面白みがある企業はどこなのか?

読書ノート(85日目)
さて、本日もこちらの本を
紹介していきます。

本書は大前研一さんがプレジデント誌で
連載している「日本のカラクリ」の1年分の
原稿を書籍化したものです。

本書の目次を見る限り
日本編で12章、海外編で10章と
合計22章にわたって
大前さんの考えが掲載されています。

今日は大前さんが考える
GAFAMの中でも特に注目している企業
を紹介していきます。

ちなみに、本書の中では
群雄割拠のアメリカ・テック企業
「リアル」と「サイバー」の覇者は誰?

という章で紹介されています。

・今後のGAFAMついての大前研一の視点
・21世紀の経済空間は、実体経済・ボーダレス経済・サイバー経済・
 マルチプル経済
の4つがある

・Amazonについて
・Eコマースは3つの要素が揃わなければ成功しない
 ①アイボール・トラフィック(目の交通量)
  多くの人がウェブサイトに来て見てくれる
 ②顧客の財布を握ること
  Amazonにクレジットカードを登録した人は
  他のサイトを利用したがらない
 ③ロジスティクス
  Amazonはアメリカ全土で通常は翌日配送し、
  プライム会員は即日や数時間後に届けられる
・Amazonの事業での新たな収益源であるAWSは次の展開はあまり期待が
 できない。同様のサービスは他社がすぐ真似でき、マイクロソフトや
 IMBあたりも今後台頭してくることが考えられる

・アップルについて
スティーブ・ジョブズが後継者に選んだティム・クックは
 実に安定した経営者で、後継者として彼を選んだことは大正解だった
・iPhoneは新機種が出るたびにつまらなくなると評価されるものの、
 会社の収益は目覚ましい
・アップルがいま取り組んでいるのは自社OSを心臓部とする
 完全自動運転の「アップルカー」
・試作車はすでにあり、2024年の量産化を計画しているとのこと。
 安全性が肝心であるモビリティ業界に本格参入したときに
 「誰がアップルを経営するのか」という疑問は残る

・Googleについて
・Googleが保有する超有望な2大事業は
 検索即購買のEコマース自動運転(ウェイモ)
・ネット上には専用サイト(レストラン専用・ホテル予約用)が
 様々あるが、Googleがいずれ駆逐する可能性がある
・今は膨大な数のサイトがGoogleの大きな掌で踊らされている状態
・Amazonは消費者の財布を握るのに30年近くかかったが
 Googleは短期間で近い所までいくことができる可能性がある
・Googleにクレジットカードを一度登録し、検索でヒットしたサイトで
 予約や買い物ができるというシングルサインオンでの「検索即購買」の
 Eコマースが実現すれば、自動運転事業と合わせて一層強くなる

・GAFAMの経営を一望してみて、最も強みと面白みがあるのはGoogle
・自動運転と検索を起点として、地球とサイバー空間は
 彼らに支配されることになるだろう

GAFAMの5社を紹介しようかと
迷いましたが、ハイライト的に
今回はAmazon・アップル・Google
の3社を取り上げました。

そういえば、アップルカーって
数年前から話題だった気がします。
2024年には量産化を計画という事で
もう来年の事なのですね。

…と思って、アップルカーについて
調べてみたら、2026年に発売は延期。
レベル5の完全自動運転ではなく
「高速道路での自律走行のみ」に変更
ということで、当初の計画通りにとは
いっていないようです。

その点、大前さんの視点から見ると
Googleは今後の成長事業が2つある
ということです。

個人的に特に期待しているのは
自動運転なのですが、Googleの
ウェイモも当初の予定よりは
遅れているものの、2030年には
自動運転が世界の60%にまで拡大する
と見込んでいるようです。

(ただ、自動運転と一言で言っても、
 完全自動運転のレベル5のことかどうかは
 この記事からだけだと分かりませんね…)
2030年まで、あと7年ありますが、
期待しながら待ちたいと思います。

グーグルは、2030年までに自動運転が世界の60%まで拡大し、ロボタクシーの市場規模が最大2兆8000億ドルに成長すると予測しており、そのうち約1140億ドルの売り上げを自社で見込んでいる。アンドロイドスマホと同様に肝となる自動運転OSをロボタクシーへ組み込み、普及させることで、圧倒的な収益を獲得しようと狙っているのだ。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01687/00295/?P=2

ということで、Googleの強さと面白さを
再確認した、そんな今日でした。
それではまたー!😉

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