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面白くなければ意味ないぜ、あるいは新サービスのご紹介。

2019年の夏は大丈夫だったのか?

 なんだかすっかり涼しくなってきた。海にはお台場しか行ってないし(仕事)花火はイベント会場裏でしか見てない(仕事)のに。不安になって隣で真っ黒な顔と太い腕でmacbookを叩いてるGOのサーファー(ビジネスプロデューサー兼務/元セプテーニチャイナ役員)の岩本に「もしかして夏って終わっちゃった?」って聞いたら「夏の終わりは自分で決めるもんですよ」ってビーチ・ボーイズ発言で諭された。うぜぇ。全社で共有しているグーグルカレンダーを見ると、彼は先週までバリ島にいたみたいだ。
 ぼくたちはいつだって、夏が過ぎ去ってからようやく、その年の夏はもう二度と戻って来ないという当たり前のことに気づく。2019年の夏は、もう足跡も見えやしない。ぼくは全然大丈夫じゃない。35回目の夏は柔術の練習で壊した膝を引きずりながらずっと新サービスの立ち上げに奔走していた。悔いはないよ。広告ビジネスにとって、時代の曲がり角に立っている自覚がある。

新サービスのご紹介

 という訳で、GOがラクスル社と組んで展開する新サービスを説明しますね。三浦の2019年の夏の思い出を粉々に砕いて丁寧にごった煮にして、最強のパートナーであるラクスル社と仕上げた。当然リリースまでは大手広告代理店への挨拶まわり、メディアへのご説明、腕利きのクリエイターとの提携、パソコンの買い替えなどなど、無限にも思える調整ごとを一つ一つ丁寧に整理していった。それはフルマラソンを匍匐前進で歩むような気の遠くなる作業だったけど、終わってしまえばあっという間だ。そりゃそうだよな。実務は全部ラクスルの田部さんとGOの岩本がやっていたのだから。

すげぇ簡単にいうと、今までは、敷居が高かったテレビCMをスタートアップ中心にどんな会社でもできるようにするプロジェクトです。

適切な予算で/マーケティング戦略に則って/きちんとビジネスに効くクリエイティブを提供します。

 近年、多くのスタートアップがデジタル広告をマーケティングの中心に据えている。でも、一定のタイミングから、デジタル広告の展開だけでは成長スピードが鈍化してしまうのもまた事実。こうした背景を受けて、「事業クリエイティブ」=事業戦略とクリエイティブを統合したマーケティングを武器にするGOと、TVCMを気軽に発注できる新しいプラットフォームを展開するラクスルが提携。スタートアップが安心してTVCMを展開できるようにすることで、デジタルとマスメディアを統合した新たなマーケティング展開を可能にし、事業を次なる急成長へと促す。

合言葉は「すべてのスタートアップにTVCMという選択肢を」・・・って感じです。ポイントは3つあるよ。

①業界トップクラスの実績を誇るクリエイター6名が参画
このプロジェクトには、GO所属だけではなく、大手広告代理店や民放キー局出身で、メジャーなCM制作に多くの実績を持つ6名のクリエイティブディレクターが参画しています。事業状況やニーズに合わせた最適なクリエイターをマッチングします。

②TVCMを制作からバイイングまで最短2ヶ月で実現
「はじめてのTVCMプラン」では、制作からメディアバイイングまでを一気通貫して提供。2,000万円〜の広告予算で、最短2ヶ月で業界最高水準のCMを納品することが可能です。

③効果検証できるTVCM
デジタル領域では当たり前の、KPI設定から数値分析までのPDCAを実施します。さらに「CMO代行プラン」では、デジタルとテレビの融合によるマーケティング予算の全体最適化を実施。マーケティング戦略全体をプロデュースし、あらゆる課題解決をトータルでサポートします。

 なんでこんなことやっているかというと、広告ビジネスをもういい加減進化させないといけないという危機感だ。スタートアップやテクノロジー、ファイナンスの世界ではそれこそ、SF映画で描かれているようなイノベーションが日常的に起きている。広告ビジネスだけがいまだに、既存のビジネスモデルをどう守るか必死に考えている。違う。ぼくたちが本当に考えなくてはいけないのは、どう変わろうかということだ。
 そして同時に、ぼくたちはクリエイティブの力を信じている。信じきっている。ぼくたちが10年以上も前から、大手の広告代理店で、今では絶対に許されない時間まで打ち合わせして、意識が飛ぶまで考え、磨き続けてきたクリエイティブの技術は、単なる面白い映像を作るためのものじゃないし、かっこいいだけのデザインと、それっぽい文章を書くためのものでもない。
 社会の変化の中で、生活者の気持ちを汲み取り、ブランドの本質的価値を表現に変えることで、決定的にビジネスを成長させるテクノロジーだ。企業の、社会のあらゆる挑戦を応援し、リスクを持って踏み出そうとする彼らに「GO」というためのテクノロジーなんだ。

以下、リリースの三浦のコメントより。

マーケティングにおける打ち手が多様化し、あらゆる施策がちょっとずつ生活者に飽きられた結果、一周回って、TVCMの影響力が強くなっているということを感じます。TwitterでもTiktokでもネットニュースでも、結局大きいムーブメントになるのはTVCMがきっかけだったりします。
ただ、企業がTVCMを実施するとき、気をつけないといけないのは「マーケティング目的を明確にすること」そして「面白いコンテンツであること」の2つです。企業視点だけではいけない、生活者発想だけでも足りない。この2つを両立するにはプロの技術と緻密な戦略、そして鮮やかなアイディアが必要になります。
今回、GOのメンバーを始め、今の日本を代表する経験豊富なクリエイティブディレクターたちと、ラクスルが手を結ぶことで、ビジネスに効くTVCMの制作体制を整えることができました。これによって今までは限られた一部の大企業だけのものだったTVCMの影響力を、優れたスタートアップにも提供し、日本のビジネスシーンを活性化していければと考えています。また、これは広告クリエイティブがビジネスの成長に貢献できることを証明する取り組みでもあります。

 そう、これは既存の広告ビジネスの破壊なんかじゃない。広告ビジネスを信じているからこそ、進化させようという取り組みなんだ。汐留のみんなも赤坂のマイメンも安心してくれよ。という訳でプランを2つ、説明しますね。

①はじめてのCMプラン

 文字通り、初めてTVCMを実施する企業向けのプラン。2000万円〜の広告予算で、制作からメディアバイイングまで対応。最速2ヶ月でCMを納品することが可能。短期間でのテストマーケティングやローカルマーケティングにも最適。
アーリーステージでデジタル広告からの移行を考えている企業にとっては、とってもいいプランだと思うよ。

②CMO代行プラン

 主にマス広告を検討している企業向けに最適な、マーケティング戦略全体をプロデュースするプラン。IPO前後のブランドの再構築から、急速なユーザー獲得など、全体の広告予算を最適化し、マーケティング領域の課題解決をトータルでサポート。
アクセル踏んでマーケティングに注力しなきゃいけないが、優秀なマーケッターの採用に困っている企業のためのサービスですね。ぶっちゃけ、ちゃんと任せてくれたら桓騎ばりに「全部上手くいく」って感じにしますよ。


参画するクリエイターたちについて

 三浦が35歳の夏を犠牲にして口説いた、最強のクリエイターが今回集結してくれました。電通・博報堂・ADK・フジテレビといった、大企業でしっかり自力をつけて独立した正真正銘の本物の実力者たちです。本当は「CMアベンジャーズ」っていうネーミングにしようかと思ったけどディズニー怖すぎるからやめました。

①砥川直大(GO)

GOのクリエイティブディレクター。ADKを経てGOに参画。
これまではメルカリやLINE、OKANなどを担当。クリエティビティを社会課題の解決に役立てることを人生のテーマとしている。クライアントの主張を丁寧に受け止め社会が求めるメッセージに変換する。言うまでもないがイケメン。安易に口にすると怒られるがイクメン。GOで三浦が最も恐れる男。(いい意味で。)

②鶴見至善(GO/ひろろ)

GO のクリエイティブディレクター/ 株式会社ひろろ代表
2007年 博報堂 入社 ストラテジスト兼コピーライターとして、事業・経営企画に対する戦略立案・社会視点の企業のブランディングを得意とする。アイドルビジネスに熱狂しており、自分の事務所の名前をアイドルの村田寛奈さんに捧げるほどの覚悟で取り組んでいる。GOで最も冷静な参謀役。The BreakthroyghCompanyの名付け親でもある。

③こやま淳子(こやま淳子事務所)

早稲田大学卒業後、コピーライターへ。博報堂を経て、2010年独立。
アート、カルチャー、睡眠、鮨に造詣が深い。冷静だが慈愛に満ちた視点でブランドと生活者の橋渡しになるようなクリエイティブを生み出す。三浦は若手の頃からお世話になっているので全然頭が上がらない。こないだお鮨に誘われたのにドタキャンしてしまったので本当に反省している。

④瀧澤慎一(僕とYOU)

博報堂、HAKUHODO THE DAYを経て、 2018年7月に「僕とYOU」を設立。 広告やコンテンツのクリエイティブを通じて、 企業、事業、ブランドの躍動性を引き出し、 世の中にポジティブなグルーヴを生み出すことを志す。 ACC グランプリ/総務大臣賞、 D&AD イエローペンシル、 CICLOPE ゴールド、NYADCシルバー、Spikes Asiaシルバーなど受賞。
映像表現に最もこだわりを持っていて、仮編が趣味という健全な狂人。博報堂入社以来からの三浦の良き相談相手。鎌倉在住。

⑤西島 知宏 (株式会社BASE)

2003年電通入社。CMプランナー、コピーライターを経て2007年BASE設立。TVCMをはじめとしたクリエイティブディレクションの経験に加え、月間100万PVのクリエイティブメディア「街角のクリエイティブ」編集長、地方新聞社の経営経験などを生かし、「今」という時代に効くクリエイティブを追求する。New York Festival、Spikes Asia、ADFEST、ACC、TCC、日本新聞協会賞、インターネット広告電通賞などを受賞。著書『思考のスイッチ』は日韓で発売。
もともと三浦がツイッターをフォローしていて、勝手にリスペクトしていた先輩。今回のプロジェクトで仲良くなれて嬉しい。

⑥藤野 良太(株式会社storyboard)

慶應義塾大学 文学部 卒業。2006年、株式会社フジテレビジョン入社。 主なドラマプロデュース作品に「グッド・ドクター」(2018)など。 プロデュースしたドラマは国際エミー賞・バンフ世界メディア祭・ニューヨークフィルムフェスティバルなどに出展。 フジテレビ在籍中からCM制作を手掛け、代表作に山﨑賢人を起用したGalaxy S7 edge「どんな君も、逃さない」シリーズなど。 2019年7月1日、日本発のコンテンツスタジオ、株式会社storyboardを立ち上げる。
言葉とストーリーの力で組織の事業を支援するチーフ・ストーリーテラーとしても活動中。
三浦の同年代で最初にフジの月九のプロデューサーを務めた男。彼が参加してくれたことは今回のプロジェクトにとって、広告業界にとって大きな意味があると思う。バッキバキの地上波ドラマのPだからね。


行こう、その先へ。

 ここまで読んでくれた人たち、本当にありがとう。単なるGOの新規事業の説明を超えて、冒険の始まりの決意表明に見えたら嬉しい。ワクワクしてくれただろうか。広告業界の人も、スタートアップの方々も、クリエイティブなことが好きな大学生も、神谷も、朝倉も、その誰でもないあなたにも、ぼくたちの今立っている場所に吹いている風を感じて、ワクワクしてもらえたら嬉しい。
 インターネットをはじめとしたあらゆるテクノロジーは個人の力を増幅し、閉ざされた世界を解放し、既得権益をぶっ壊し、あらゆるヒエラルキーを民主化する。一番強いやつが海賊王になるんじゃない、一番自由なやつが海賊王だ。そしてこのくそったれな現実の世界が、世界一売れてる漫画の空想の世界より1つだけ素晴らしいことがある。海賊王になれるのが一人だけじゃないってことだ。
 広告業界のことを沈みゆく船ととらえる人もいる。だけど、ちょっと視点を変えれば、今は大航海時代。まっすぐ進んでいけばいずれどこかで新大陸に出会うだろう。そう考えれば、ぼくたちは大丈夫だ!!って言い切ってもいいのかもしれない。雨とか晴れとか知ったこっちゃねぇよ。

なお、テレビCMを打つ上での意思決定や作り方のコツはこちらのインタビューによくまとまってるので、興味を持った方は是非読んでみてください。
https://www.fastgrow.jp/articles/go-miura

※以下、営業資料

ここから先は、ぶっちゃけ営業資料です。実際にこれらのプランを発注してもらう場合に活用するCMカルテと言う資料をちょい見せします。ここに書いてある質問内容を埋めるだけで、クリエイターに対して、的確に希望を伝えられるという、優れものです。CMを本格的に検討している経営者・マーケティング担当者だけ見てくださいね。GOのマーケティングの実績を生かして制作したものなので、見るだけでも色々参考になるとは思います。あくまで有料にしたのは業務としてマーケティングプランを検討している方だけがみてくれればいいからです。

(なお、かなり悩んだのですが、他の広告会社の方々もご覧になっていただき、上手く活用していただいても大丈夫です。結局のところいちばん大事なのはクリエイティブでしかないので・・・)

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