働きたくない

前回の記事で働きたくないと申し上げましたが、今生きている人々は、お金をいただかないと生きていけません。
お金ではなくても、物々交換をするためのものや、なにかほかの人に対して利益を与えなければ生きていけません。
そうでなかったら、一人で自給自足をしていかなければなりません。
自給自足する能力がない人は、誰かに利益を与えて、その誰かからお返しとして、食料や衣類などをいただかなければなりません。
そういう人が多数いて、そのようなやり取りが連鎖して、物々交換が世に広まっていき、物では価値を測りにくいのでお金という概念が誕生しました。
つまり誰かに利益を与えないと、自給自足する以外で生きていけないということです。
逆に言い換えると、どんな形であれ誰かに利益を与えていればお金をもらえて生きていける、ということです。

私は「超バカの壁」という新書を読みました。そこには、「仕事というものは、社会の穴を埋めることである」と書かれていました。
どういうことかと申しますと、私が先ほど述べたことの発展形ですが、世の中で必要とされていること、例えばトイレ掃除、トイレ掃除をする人数が足りていないと、トイレが詰まったり悪臭がひどくなって、近隣住民に迷惑がかかりますよね?
それを防ぐためにトイレ掃除をする人を雇ってきれいにしてもらい社会のためになってもらう、と、そのお返しに世界の共通認識で価値があるものと認めているお金をお礼という形で渡す。
こういうことだと思います。
僕は、まあ単純にトイレ掃除をやったことが無いのでわかりませんが、トイレを掃除している段階で磨くのが好きだったり、どんどんきれいになっていく様子を見るのが好きな人は作業の段階で喜びを感じれるので向いているかもしれませんね。
ただ、悪臭を避けることができないというほぼ全人類にとって嫌なことがありますね。
世の中にある仕事でもほとんどがそうだと思いますが、嫌なことは一つや二つ以上は絶対にあると思います。
ただそのような嫌なことだと感じるようなことができるだけ少ない仕事を選ぶことが大事だと思います。
先ほど述べた悪臭などが好きで、みがくのも好き、きれいにするのも好きだという人は今すぐトイレ掃除の仕事をやった方がいいと思います。
何が言いたいかというと、できるだけ自分が嫌だと感じることが少ない仕事を選ぶことが重要だということです。
その前段階になりますが、自分が嫌だと感じること、楽しいと感じることを自分に嘘つくことなく明確にすることが大事です。
人間は自分に嘘をつくのが上手な生き物です。
本当に上手です。
しかも自分に嘘をつくことが、自分に嘘をつくたびに上達していきます。
なので自分の心に嘘をできるだけつかないことが大事だと考えています。

では私自身がどういうことにたいして好きで嫌いかを発表していきたいのですが、考え出すと途方にくれます。なので少し制限をつけて考えさせていただきます。
筆者のことなんてどうでもいいとお考えの読者の皆様。申し訳ございません。少々お付き合いください。もしくは次の段落まで飛ばしていただいて結構です。
制限というのは一つの職業を深堀していって、その職業または業務について好きなところと嫌いなところを分けていきます。
その一つの職業というのは建設コンサルタントです。
建設コンサルタントというのは、どのように建物や構造物を建てたらいいのかのアドバイザーのようなものです。
では始めます。
一般的に建設コンサルタントは資料の作成が必須です。
設計図だったり環境調査の結果だったり、膨大な資料を作成しなければいけません。
その資料の作成段階で、分厚い本から該当する条件などから正しい数値や公式などを引っ張り出してこなければなりません。
この作業、私、嫌いです。
先人が作り出した条件に対する数値や公式を分厚い本から探し出し、それを写して資料を作る。嫌いです。
私は超論理的な考えをする者です。脳死で分厚い本から既知のことを写すだけの作業、嫌いです。なぜこの公式はこうなったのか?なぜこの数値を利用するのか?などを考えてしまって仕事が前に進まなくなるかもしれません。
。。。。と考えていましたが、書き出してみると意外と嫌いではないのでは?と思えて来たり、、、いや、やはり嫌いです。
次に図面を作成、チェックする作業です。
平面図形を作成、、、、つまらないです。
私は研究で3Dの模型を作成したりしているので、2Dの平面図形はつまらないです。これからは企業でも3Dに力を入れて行くという流れが来るそうなので、この作業に関しては自分の考えが変わるかもしれません。
次に解析作業です。
好きです。
この作業好きです。
なぜ好きなのかを、文章を書きながら考えていました。
きっとどうやって解析するのか、どのように計算するのか、コンピュータのなかではどのような作業をしているのかを自分はまだしっかりと理解できていないからだと思います。
まだわかっていないことを解析するから好きなのかもなと一度思いましたが、それは違います。
どのように計算しているのかに興味があります。
興味とは知ったらなくなってしまうかもしれないので、そこが怖いですが、今は解析に興味があります。

と、いうような感じですね。
みなさんも一つの職業にしぼって、その職業の業務でどこか嫌いかどこか好きかを考えて、自分自身の好きなことを見つめなおしてみてはいかがですか?

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