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太陽トーク《若手同世代編》Vol.1|バックグランドも多様な一年生。映像制作という一つの夢に向かって

映像制作現場の話を中心とした、太陽企画の社員インタビュー連載【太陽トーク】。今回は《若手同世代編》Vol.1です!

太陽企画では、国内外を超え美大や一般大学を卒業した、多様なバックグラウンドをもつスタッフが活躍しています。そんな2023年新卒組に、この業界を目指すことになったきっかけを聞いてみました。
(※このインタビューは弊社リクルートサイトで公開している記事を展開したもので、2023年11月に実施しました。)

映像制作に興味を持ったきっかけは?
#高校の部活 #ハリー・ポッター #自主制作映画

── 物心ついた頃からスマホを使い、YouTubeやTikTokで日常的に動画を楽しんでいる世代かと思います。"映像を作る"ことに、意識的に興味を持ち始めた経緯を教えてください。

都築:
「情報デザイン部」っていう高校時代の広告を作る部活がきっかけでした。コンピュータが趣味の父親の影響もあって、デザインとかオシャレだしやってみたいなと入部。そこではモーショングラフィックスを中心に映像を作っていました。その頃から将来の仕事として、映像制作を意識し始めたと思います。ある時YouTubeで流れてきた「ティファニーブルー」のCMに出会います。思わず見入っちゃって、気がついたら6分もある全編を観ていました。まだ高校生だし、テーマの「結婚」に現実味がないにもかかわらず、自分ごとのように「ドキドキしてるこの感覚って何??面白い!僕もこんなのを作りたい」って。そこから実写にも手を伸ばし、カメラをまわし、大学の進路をも変更して、広告業界に強そうな多摩美に進学しました。

井上:
私も急遽、大学進路を変更したんです。私の場合は小さい頃からテレビっ子だったという原体験が影響していると思います。小学生の時からバスケとバイオリンにものすごくのめり込んでいたから、遊びに行くという概念がなかった(笑)。唯一の楽しみがテレビで、家族団らんの時もテレビはいつも点いていて「楽しい=映像」っていう回路ができあがったんだと思います。特に好きだったのは『ハリー・ポッター』。永遠に観ていられる。特に『ハリー・ポッター』の第4巻……

都築:
『炎のゴブレット』。僕も大好きだった!

井上:
DVDが擦れて再生されないぐらい観ました!その舞台であるイギリスに、中学から移り住むことになったんですけど、現地の友達を作るきっかけも、やっぱり映画や音楽。共通の話題になってくれたんです。映像制作を意識的に認識したのは、中学2年生のときに行った『ハリー・ポッター』の舞台裏の見学ツアー旅行。「映像でこんなに嘘をつけるんだ」って初めて気がついたというか。私が今いるこの世界にも、実際にホウキが飛んでいると信じさせるそのトリックが、人の手によって作り上げられているのを実感した時、「映像って作ることもできるんだ。これ、面白い」と。大学進学で、すでに日本の大学に合格していたのですが、どうしても進学予定の学部に興味を抱くことができず、急遽、映像/映画製作で有名なイギリスの大学を受けることにしました。両親にはその時初めて映像を学びたいことを伝えたから、当然驚いてましたね。でも、やっぱり幼少期から私がテレビや映画を好きだったのを知っているから、本気なんだって理解してくれました。

── 甲斐原さんは理系のバックグラウンドからの入社です。映像との馴れ初めを教えてください。


甲斐原:
スマホを中1から使っていたので、簡単な画像編集をしたり、LINEスタンプを作ったり、その頃流行っていた「かめはめ波で吹っ飛んでみる」みたいなトリック写真で遊んでいました。大学は映像とは関係のない工学部だったのですが、ちょっと特殊で夏休みが半年ぐらいあったんですよ。そのタイミングで、たまたま手に入ったデスクトップパソコンで、プログラミングや思いつく作業を色々やってみました。その中でも楽しかったのがPremiereやAfter Effectsを使った映像編集や、Blenderでのモデリングだったんですね。そこからハマってGoProやドローン、スマホ用のジンバルといった撮影機材を買い揃えていくことに。地元に俳優兼監督を目指してる友人がいたんで、帰省のタイミングで、コインランドリーを借りて映画も撮りました。真夜中のコインランドリーで殺人が起きるという話で、スタッフ兼キャスト合わせて4人だけです。作品と呼べるような完成度の高いものではないですが、とにかく楽しんでいました。

就活でPMという職種を選んだ理由は?

── 都築さんは美大に進学し、そこからは広告への道まっしぐらでしたか?

都築:
それが挫折して一度映像を諦めたんです。大学2年生の時に広告映像を作る授業があって、グループワークで挫折。みんなの熱量と自分の熱量が違いすぎて、気づいたら「僕しかやってないじゃん」っていう状況に。そんな環境でもがんばって、納得できるものに仕上げて提出したのですが、講評ではBしかもらえなかった。広告映像をすごく好きな分、すごく悔しくて。自信も失くして映像を離れました。でも就活のタイミングで、その時の映像作品を改めて見返してみたんです。冷静に向き合ってみたら、僕は演出やディレクター的なことが向いてないだけじゃないかって閃きました。代わりにスケジュールや予算を管理して、何をしたらこの映像が出来るのかを考えて実現化していく、つまり、制作業務は向いているんじゃないかってことにたどり着いたんです。それでやっぱり広告映像をやろうって、太陽企画を受けたという経緯があります。

── 井上さんは『ハリー・ポッター』の聖地、イギリスでの就職は視野にはなかったんでしょうか?

井上:
「フィルムプロダクション&シネマトグラフィ」学部で映画史を学び、ショートフィルムを作っていたのですが、コロナ禍のステイホーム中の課題でCMを作ったのがきっかけでした。リモート環境下、チームでベジタリアンバーガーのCMを作ったのですが、CMとなった途端尺が一気に短くなって、テンポ感もかわり、求められる工夫の仕方も違うんですよね。美味しく見せるために、黒く塗った段ボールでバーガーを囲んで照明を当ててヨリで撮ってみると、小さな世界がめちゃくちゃダイナミックに見えることに感動したり。そういった初めての感覚が刺激的で、就職するなら今ときめいているCM制作にしようって。日本に帰ることは大学進学の時に決めていたので、広告映像制作のプロダクションへの就活に迷いはなかったです。

── 甲斐原さんが、広告映像制作のプロダクションへの就職を決めた理由は?

甲斐原:
僕の学部から映像業界に就職するのはかなり珍しくて、9割のクラスメイトが大学院に進んで、その先の就職は化学メーカーや化粧品や空調系のメーカーというのが定番です。独学ながらも映像制作にのめり込んでいたので、大学3年生の時に、映像制作会社を受けてみて、ダメだったら大学院に進もうと思い立ちました。映画が大好きなので映画業界も検討したんですが、長期的な努力が苦手な自分の性格から、短いスパンのサイクルで達成感を得られそうなCMやミュージックビデオに焦点を当てました。CMなら自分が携わった作品も家族に見てもらいやすいだろうし。専門的な知識はありませんでしたが、思い切って受けました。

情報収集はネットを活用!会社選びのポイントは?

── 情報収集はどのようにされましたか?特に井上さんは海外からの就活となりましたが。

井上:
頼みの綱はインターネット上の情報のみでした。その時に太陽企画のウェブサイトを見つけて、一目惚れというか。リクルートページで見た当時の「1年生インタビュー」からにじみ出る、温かい社風に惹かれました。自分は幼稚園の頃からインターナショナルスクールだったので、日本企業で働くにあたり、会社の雰囲気は重要なポイントでした。それと、イギリスは7月〜8月が卒業になるんですが、システム的に日本企業の中には新卒で受け付けてもらえないところもあり、そこもクリアしていたので運命的なものを感じました。

都築:
僕も就活において、どんな人たちと一緒に働くことになるのかはすごく気にしたところです。作品づくりの熱量が高い環境に身を置きたかったんです。太陽企画の作っているCM群は、僕が好きなものばかり。こんなCMを作るプロ達と一緒に仕事がしたいと思いました。

甲斐原:
僕の場合、即戦力となるスキルも一切ないのを自覚していたので、それでも受かる可能性がありそうな職種をネットを活用して絞り込んでいった結果、制作業務にたどり着きました。制作業務は工程のすべてに携わることのできる王道的な存在です。仕事を通じて幅広く学べるので、自分の適性も、仕事を通して見出せるだろうと思いました。僕も太陽企画の温かい社風は、面接に進むと肌で感じました。採用試験も面白かったよね。

採用試験での思い出エピソード

井上:
採用試験は、社員として会社の10年後を考えさせるような課題試験。この課題を見た時に、まだ入社もしていない私達に、この会社の未来を想像して考えみてくださいというところに、ファミリー感というか、歓迎されている感があって、気合が入りました。同時に「自分の強みは何?私は具体的に何を提供できるの?」ってことを考えさせられた課題でもあったんです。

甲斐原:
課題のテーマがそもそも難しいので、正解よりも、自分がどういう準備ができて、どのようにプレゼンができるのかを試されているんだろうなと想像した結果、企画書が卒論並みのページ数になってしまいました。
僕はパソコンゲームが趣味だったので、今、市場規模が拡大しているe-スポーツを絡めた企画をプレゼンしました。「最先端かもしれないけど、面白くはないよね」ってズバっとしたフィードバックをもらったのが忘れられません(笑)。一方で「オタクな知識っていうのは、絶対役に立つ」というコメントも印象に残っています。

都築:
僕が印象的だったのが、面接で特技の「デスボイス」を披露したことです。エントリーシートに書いたら「ちょっとやってみて」と言ってもらったのですが、リモートだったんでソフトウェアにノイズ判定されて全く聞こえてなかった(笑)。だだ滑りでした。そういうこともありましたが、面接をしてくれた役員の皆さんも、僕たちをちゃんと見てくれてる感があって、面接を通してやる気が出たっていうのも、新鮮な体験でした。

学生の時にやっておくべきことは?
就活生へのメッセージ

── みなさん、就活談を共有してくれてありがとうございました。最後にこの業界の就活を検討されている学生さんに一言お願いします。

井上:
オタクであればオタクであるほど得すると思います。一つでも深い知識があると、すごい武器になりえると入社して強く感じています。アイドルのミュージックビデオやアニメ……。好きでどれだけ時間を費やしても苦にならないものを突き詰めてる方が、自分も楽しいし、みんなの役にも立つことに気がついて。時々、気になったシーンがあると、途中でピッと止めて、どこから照明が当たっていてるのかなって考えたりするのですが、そういう鑑賞の仕方も楽しいですよ。

都築:
僕からは、人の前に立つことに慣れておくことをオススメします。現場に出ると、たくさんのスタッフがいる前で、PMスタッフが大きい声を出して撮影が進んでいく。でも1年目とかだと不安の方が勝っちゃって、全然声が出せなくて。1年目からガツガツ発言していければ武器になる。それでプロジェクトがいい方向に進んだら達成感もありますよね。特にコロナ禍では大勢の人と話す機会がなかったので、落ち着いてきた今、人前に立って話す経験は買ってでもするといい。美大生だと日常的にプレゼンする場が用意されていると思うので、ぜひ意識的に活用してみてください。

甲斐原:
学生時代には、やりたいことはできるだけやりきる。社会に出ると様々な人と接するわけですが、何が会話のきっかけになるかわかりません。たとえちょっとした知識や体験でも、会話の質は変わると思います。友達に誘われたら、映画や旅行などとりあえず誘いにのってみる。それで好きじゃなかったとしても、その経験は話のネタになるし、それを失敗として捉えない心のあり方を養うのも大事だと思います。

── ありがとうございました!

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http://www.taiyokikaku.com


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