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「なみなみ」を作る「なみなみ」ならぬ機械
今日は段ボールをつくる機械についてお話しします。下の写真にある銀色のロールがついた機械、これは段ボールをつくる機械の一部なのですが、一体なにをする機械でしょうか。
ロールの表面をよく見ると「なみなみ」の凹凸状になっています。そう、これは段ボールのかなめとなる波状の紙、「中芯(なかしん)」をつくる機械です。
この機械では上下2本のロールが回転して、そのあいだに紙を通すことで紙を波状に加工すること
段ボール箱の基本は0201形
段ボール箱の形式はJIS規格で定められています。その中でもっとも一般的なものが0201形です。よく「みかん箱」なんて呼ばれていますよね。
0201形の特徴としては、製造時に出るロスが少ないことや、作りがシンプルなので製造にかかる時間が少ないことがあげられます。
このみかん箱を見ると、故郷の親が遠くに住むわが子に向けて食料を仕送りする、そんな光景が思い浮かびますよね。
段ボールは何度でも生まれ変わる
最近は通販なんかでよく家に届く段ボール。けれど、家でいらなくなった段ボールを処分するのって、少し面倒ですよね。折りたたんで、ひもで縛って、古紙回収の日まで保管して。
けれども、そうやってみなさんが段ボールを古紙回収に出してくださるおかげで、また新しい段ボールを作ることができるのです。
家庭や企業から回収された段ボールは、製紙工場で「段ボール原紙」を作る原料になります。
そして、その段ボール原
薄い紙も貼り合わせると強くなる
日常生活でよく見る段ボール。その段ボールはよく見ると3枚の紙が貼り合わさっています。
1枚1枚は薄い紙ですが、3枚の紙が貼り合わさることで、そこに力がかかっても力を分散できるようになり、箱の中のものを衝撃から守ることができます。
まさに、「三本の矢」ならぬ「三枚の紙」ですね。
もしも戦国時代に段ボールがあったのならば、毛利元就も段ボールを引き合いに出して兄弟の結束を説いたかもしれません。