忘年会帰り、酔って忘れる前に書き残すnote
とある駅発、とある駅行。
本当ならGoogleマップのオススメ通り、電車で帰ればいいのだけれど。
なんとなく車窓が好きで、バスに乗っている。
乗客は皆、斜め45度で下を向いている。
スマホを見ていたり、寝ていたり。
そんな中、俺は手持ちの小型ノートパソコンを広げて、このnoteを書いているのだ。
相当な"変人"だと思う。変な光景だし、打鍵音はうるさくないだろうか。
とても気になる。それでも書いている。
終点に着くまでに書き上げるつもりだったけど、たぶん無理だろうな。
あと30分……もない。
どうしてこんな状況なのかといえば。
今日が12月26日で、忘年会だったからだ。
こんな時勢、大掛かりな飲み会はできなかったけれど、それでも懇意にしている3人で、今年の反省と来年の話をしたかった。
忘年会で入ったお店は、中華飯店。
美味しい中華料理に舌鼓を打ちながら、俺はひたすら紹興酒を飲んでいた。
久々に飲んだ紹興酒はたまらなく美味しかった。
グラス10杯くらいは飲んでいたと思う。
来年の話も、弾んだと思う。
そんなこんなで、こんなザマ。
え……?なんでそんな状況でも、書いているのかって?
さっきの答えに補足するならば、目標のせいだ。
「毎日なにかをnoteに書く」
そんな目標を立てたからには、今日も淀みなく達成しなければなるまい。
そして、noteの「XX日連続投稿!すごい!」というメッセージに踊らされているのだ。
ナイス、ゲーミフィケーション。
……目標なんてかっこいい状況じゃないかもしれない。
現状維持のための、もはや意地。
書かない作家は、ただの無職だ。
そんなことを書いているうちに、終点についてしまった。
そこから、電車に乗り換える。
スマホで書いた文章を推敲する。
酒に酔っているわりには、意外とまともだ。ああ手前味噌。
あっという間に、最寄り駅についてしまった。
最寄り駅近くのバス停。終バスも終わった停留所。
再びノートパソコンを広げて、この記事を書いている。寒い。
酔っ払っても、キータイピングはブレないことがわかった。
今日の検証は「酔っ払った状況でもちゃんと文章が書けるのか」だったから、これでいい。
……いや、待てよ?
俺は何のために、毎日わざわざnoteを毎日書いていたんだっけ?
俺は毎日、どんなふうに過ごしたかったんだっけ?
忘年会という言葉。お酒のおかげで、浮かれた空気。
そんな中で、うっかり今年を忘れてしまいそうになる。
でも、本当はちゃんと覚えておかなければいけない思いがあるはずだ。
それって、なんだっけ。
なんだっけ。
なんだっけ……
酔いが覚めて、この緊張の糸が切れるのが先か。
眠気にしたがって寝てしまって、今日のことを忘れるのが先か。
いけない。
ぼーっとしているうちによくわからなくなってきた。
でも、これだけは。
明日の自分に、書き残しておかなければなるまい。
今日一日も、楽しかったぞ。
そして未来には、まだまだ面白いことがたくさんあるぞ。
……さて、帰って寝よう。
起きたら、企画書を書くんだ。
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