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静かに歩いていたら時給UPしたお話

沖縄で『営業』と『教育』に注力しているTAISHIです。

今回のnoteは、足音を小さくしたら時給UPした同僚のお話です。

どんなタイミングでも時給がUPするのは嬉しい。
ただ、時給UPのタイミングは職場によってさまざま。
店長や店主の肌感覚でUPすることや、アルバイトでも試験を受けて合格することで時給UPするところもあれば、経験者だから時給UPが早い場合もある。
このnoteは学生時代に居酒屋でアルバイトをしていた時のお話。

全国展開している居酒屋チェーン店が沖縄にもやってきた

『オープニングスタッフ大募集!』
アルバイト情報誌に大きく求人募集のページが掲載されていたのを覚えている。
当時は専門学校に通っていて、就職活動の真っ最中。
県内大手企業の求人に飛びついて面接を受けるも不採用。以降はどの求人を見てもビビビッ!とくるものがなくて、就職をどうしようか考えていたところ。

居酒屋に就職っておもしろそう!と思って即行動。
『たくさんの人と話ができる』
『いろんな業界の人がお客さんでやってくる』
『スーツを着るわけでもなく、堅苦しくもない』
『笑顔がたくさんありそう』
そんな理由で面接連絡。
結果、社員候補でアルバイトからスタートするのが決定した。

当時のメンバーは全員で30人くらい

店長1人と調理場のリーダー的存在に20代前半の経験者が2人、夜勤専属のパートが4人であとはほとんどが大学生。
店長が全員の希望を確認後に2週間単位でシフト表を作成。
週末や祝祭日の前日はホール6人、調理場5人、ドリンカー1人を基本にして店舗を回していく。
メンバー同士のいざこざや派閥といったグループはほとんどなく、シフト上がりにはご飯行ったり、週末に休みを合わせてスポーツをしたりしていた。
男メンバーだけで集まった時は必ず腕相撲大会があったり、大学内で話題になっているネタなんかを聞けるのは新鮮だった。

ある日の店長の気付き

週末でバタバタしている時間帯。
店内は満席状態、オーダーは途切れることなく入ってくる。
調理場からでてくる料理、ドリンカーがつくった飲み物、それを運ぶ担当者、下げた食器などが入ったボックスの片付け、トイレに席を立つお客さま、新規のお客さまとご予約のお客さまが入り混じった入り口付近。

お客さまの賑わっている声と従業員の早歩きの足音と店内BGM。
そんな中で店長が足音をたてずに歩いている従業員(大学生)に気がついた。
その大学生は身長180cm以上、バスケットボールで選抜メンバーにも選ばれたことがある。体格も良くてハンマー投げの室伏選手にそっくりな顔立ち。

店長『なんでそんなに静かに歩いているの?』
大学生『自分、ガタイがよくて足のサイズも大きいから足音うるさいんですよ』

店長『いや、全然足音たてないじゃん。むしろ女の子の方がうるさいぐらい』
大学生『いや、自分、カカトから歩いたらうるさいと思って、つま先から歩くようにしているんですよ。その方が良いかなって』

その場で時給UPが決定した

居酒屋のピーク時間帯、店内はガヤガヤしている状態、そんな中少しでも迷惑をかけないように気遣いしたその大学生の時給UPが決まった瞬間。

その動作に気づいてすぐに声かけをして確認して感動した店長。
引き継ぎ用の従業員全員が閲覧する連絡ノートにその内容を共有した店長。

気遣いした大学生とそれに気づいて時給UPを即決した店長でした。

思い出すのは戦国の豊臣秀吉と石田三成の三献茶エピソード

豊臣秀吉が石田三成の気遣いに感動、そのまま城に連れて帰り家臣とした有名な逸話です。
(以下簡易説明)

豊臣秀吉が鷹狩りをした帰りにお寺に立ち寄ってお茶を頼んだ。
最初は、大きな茶碗にぬるめのお茶が目一杯入っていた。

秀吉は一気に飲み干して、もう一杯お茶を頼んだ。
次にでてきたのは、さっきよりも小さめの茶碗に少しだけ熱いお茶が半分ほど入っていた。

それを飲み干した秀吉は試しにもう一杯おかわりを頼んだ。
三杯目は小さな茶碗に熱々のお茶が少しだけ入っていた。

そのお茶をだしていたのが石田三成だった。
こうした三成の行動に気づき、感動した秀吉はその場で三成を召し抱えることを決めた。

石田三成の『工夫』と豊臣秀吉の『見極める目』の2人が出会ったことで生まれたエピソード。
公式な記録が残っているようではないようですが、逸話として語り継がれているのはその面白さといまでも2人のような出会いがあるからでしょうね。

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