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研究テーマについて調べるときの4つのステップをまとめてみた

※全文公開、投げ銭方式

こんばんは、駆け出し眼鏡です。今日職場の人と話をする中で、自分が学生時代に意識していた研究の進め方を改めて見返したときに、結構汎用的に使えそうなので備忘録的にまとめておきます。

研究テーマについて調べるときの4つのステップ
1. 英語版Wikipediaで単語を調べて、概要を確認し、リファレンスをリストにする
2. リファレンスを片っ端から読む
3. マトリクスで構造化する
4. 共通点と相違点を見つける、もしくは穴を探す

1.英語版Wikipediaを読む
まずは第一ステップ。キーワードをWikipediaで調べましょう。ここで「え?ウィキ?」と思った人は正しいです。Wikipediaは基本信憑性が低く、学術論文には使えません。

でも英語版のWikipediaには、ある程度の内容チェックと、なによりもリファレンスがついています。つまり書いてあることのソースがわかるわけです。

大抵Wikipediaに書かれているのは概要、言い換えれば薄いけれど大切な部分。そのリファレンスは大抵とても有意義なものが多いです。まずは簡単にキーワードの概略が読めて、重要ソースの一覧が手に入るので、英語版Wikipediaは出だしのリソースとして最適です。

仕事においては、キーワードの調査には恐らく同じ方法がとれると思います。それ以外では、ジャンルの重要メディアを見つけておくとかがいいかもしれません。とにかく最初のリファレンスを作ることと、簡単な概略を得ることをこのステップの目標にします。

2.とりあえずリファレンスを読みまくる
ここらはまずは力技。ひたすら読みましょう。
元が英語版のWikipediaなので、当たり前ですがソースも英語。気合い入れて読んでいきましょう。

このときただ読むだけではだめで、その論文が「何故書かれたのか」「何を明らかにしたのか」を意識する必要があります。かの有名な落合陽一氏が推奨している論文フォーマットがあるので、それを使うのもありです。

仕事においては、ひとまずは事例を集めまくったり、記事を読みまくったりする段階です。とにかくまずは素材を集める感覚で、ひたすら情報を仕入れていきます。

論文で言えば、質が高いものを10〜20本程度読むとなんとなくそのカテゴリの肌感が分かるイメージです。事例や記事だとなんとも言えませんが、本を5冊くらい読むといいのかもしれません。

またWikipediaのリファレンスを読み終えたら、孫引きをしていくのも重要です。リファレンスだけを読む欠点は、読み方が体系的でないことです。ざっくりと調べまくって、リファレンスを順に読んでいくだけなので、どの論文が主要論文で、どういった力関係があるのかがわかりにくいのです。

なので、それぞれの論文の参考文献リストを比較し、引用回数が多いものを洗い出します。引用回数が多いということは、その論文が分野の基礎になっているということです。この基礎になっているものをしっかりと洗い出し、そこからどう派生して他論文ができているのかを明確にしていきます。

3.マトリクスで構造化していく
ここまでくると、何となく頭の中に地図ができてくるはずです。自分が調べていたキーワードを更に深掘りしたカテゴリ区分が見えてきていて、それぞれの中で主要な関連語が見えてきます。

この段階では読書猿さんが紹介している3つのマトリクスなどが有効です。それぞれの論文の主張を1つの図表にまとめ、どういったカテゴライズが可能かどうか、どういった論争があるのかを明確にしていくのです。

この作業を行った後で、足りない部分が出てくる可能性があります。カテゴリが明確になればなるほど、洗い出せていない部分が見えてくるのです。その際は改めて前のステップに戻るか、そこは切り捨てるかを目的に応じて分けましょう。

4.共通項や相違点、もしくは穴を見つける
ここからが最高に面白い部分です。最後に見えてきた地図を元に、足りない部分やカウンターパートが提示できそうな部分、他分野の応用が効きそうな部分を探していきます。

ここまでくればそれぞれのカテゴリの、理論的な背景は大体理解しているはずなので、その弱点をついたり、背景が似ている他分野の組み合わせたりといった工夫ができるはずです。

そしてここで見つけた地図の、自分が広げられそうな部分が研究テーマとなるわけです。

一旦今日はここまでにします。なんだかまだまだちゃんと書けてないなという感じなので、この記事は加筆するなり、別記事で補足するなりするかもしれません。

こういうまだまとまっていない話を記事にしてそれでも出せるのは、毎日ブログのいいところですね。4日目の今日は調査の仕方について書いてみました。また明日からもがんばりましょう。

それでは本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

※読書猿さんのブログ。マトリクスが3つあったはずがなぜか1つしか見つからず……。また見つけ次第リンク貼ります


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