人に喜びを与える仕事
つい仕事というと、目線はお客さん、顧客の方に向く。
もちろんそれは正しい。
求めてくれている顧客がいるからこそ、仕事は仕事の形を保てるわけだし、続けることができるのも、そこに期待や要望、言ってしまえば需要があるからだ。
そして顧客のニーズは。何を改善できたら、もっと良くなり、喜んでもらえるだろうか。
顧客目線、顧客ファースト、お客様は神様です。
そうやって仕事は少しずつかもしれないけれど、どんどん良くなっていく。
しかしもしかしたらそれだけではないのじゃないか?と思わされるドキュメンタリーを観た。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0B8HSJZ2L/ref=atv_dp_share_cu_r
老舗メゾンクリスチャンディオールのデザイナー交代後ファーストシーズンのオートクチュールコレクションに密着したドキュメンタリーで、一つのコレクションに多くの人たちが関わっていることが、フラットな目線で描かれている。
もちろんコレクションに焦点を当てたものなので、クライマックスはコレクションなのだが、その日にじぶんの技術や力を、じぶんの役割の中で、これでもかと注ぎ込んだ人たちが緊張と安堵、そして満足そうにコレクションの時間を味わっているのが描かれるのだが、仕事のもう一つの役割とは、この部分かもしれないと思ってしまった。
じぶんの力を注ぎ、何かを生み出し、それが人目、日の目を見る。
じぶんのやったこと、チームで作り上げたことに胸が張れる、誇りに思えることをした。
そういう気持ちが味わえることが仕事の醍醐味であるし、多くの人の手が必要なこと自体に、実はとても価値があり、働いている、関わる人の喜びにもなっているのではないか。
顧客の満足は最優先、一番大事なことに変わりはないが、それでも働く人の満足感、誇りに思えることという部分もまた、仕事を構成する大切な要素なのかもしれないと思わされた。
コストカット、省人化が進む世の中だからこそ、より強く感じたのかもしれない。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
コストが低くて、早くて手間がかからないことって、みんなにとって大切なことでしたっけ?
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