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「結論から話すな!?」 状況を分類せよ!(#伝え方)

こんな方に読んでほしい
・話が分かりづらいといわれる
・結論から話しているのに叱られる

序論 「結論から話す」だけでは伝わらない?


皆さんこんにちは!
皆さんは、上司や同僚と話すときについつい話が長くなってしまい「結論から話してくれ!」と言われてしまった経験はありませんか?
スピード感が求められるビジネスの場では「結論から話す」が重要視されがちです。
めろすも社会人になりたての頃は「PREP法だ!PREP法を習得すればええんや!」と思っていました(笑)。(PREP法:Point(結論) Reason(理由) Example(根拠) Point(結論)の構成で行う説明手法のこと。)
一方で、「結論から話す」を意識していても、今度は「結論から言われても分からない!」と言われてしまい、混乱してしまった経験はないでしょうか?(笑)
めろすは企画や提案の際、分かりやすく結論から話しているつもりなのに、話を聞いてもらえなかったり、話を理解してもらえなかったりすることがありました。
当時は結論から話しているのに上手くいかない理由がわからず、「上司の機嫌が悪いのかな?家庭で喧嘩でもしたのかな?笑」などと思っていました。(笑)
しかし、効果的な説明方法についての書籍などを読み、失敗しながらも実践した結果、以前よりも説明を聞いてもらえるようになり、今では「理路整然と説明してくれる」「分かりやすい」などと評価されることが増えました。
今回はその体験を踏まえて「結論から伝えていい時とそうではない時の違いが分かるようになる」、そんなお話をしたいと思います!
それでは、さっそくいきましょう!

結論 自分主導の説明、相手主導の説明に分類する


さっそくですが、結論から伝えていい時とそうでない時を判断にはどうすればよいのか、結論からお伝えしますと、「自分主導の説明、相手主導の説明に分類する」でございます。
それぞれの説明の例は次のとおりです。

  • 自分主導の説明…提案、意見など

  • 相手主導の説明…質問への回答など

自分主導の説明は自分に主張がある時で、能動的な説明です。結論から伝えていいかどうかは状況によります。
相手主導の説明は自分に主張はなく、相手の問いに対し、事実を伝える受動的な説明です。
基本的には結論から伝えるべきです。
それでは、それぞれの状況で重要なポイントについて、具体的に説明したいと思います!

自分主導の説明では前提を意識しよう

自分主導の説明で重要なポイントは、結論「前提」を意識して伝えることです。
「前提」とは分かりやすく言うと、「相手がその情報についてどれくらい把握している状態か」ということです。
めろすの会話の失敗例で見てみましょう。

めろす
「上長、▲▲(テーマ)についてですが、〇〇(結論)で進めたいです。理由は××(理由)です。事実として■■(根拠)の情報を入手しています。以上から〇〇(結論)の対応が必要と思われますが、その方針で進めてもよろしいでしょうか。(PREP法かましてやったぜ!!ドヤ)」
上司
「(▲▲ってなんだ。なんかドヤ顔してるし。)▲▲の意味が分からない。どうしたいってこと?」
めろす
「あ、▲▲とはコレコレのことでして、こんな経緯があって…(アレ…なんか反応うすい)」


皆さんお分かりでしょうか?(笑)
PREP法を用いているのにも関わらず、上司からの印象は良くなさそうです。
こんなはずじゃなかった……
上司からの反応が良くなかった理由は、めろすが「上司の頭の中を想像せず、話す内容を上司も理解している前提」で話してしまっていたためでしょう。
上司であっても全ての状況を理解しているわけではありません。
また、人は話を聞く時「この人は何を伝えたいのだろうか(報告?相談?意見?質問?世間話?自分の知っている情報?話の要点は何だろう?)」ということを考えながら話を聞きます。
これを「メンタルモデル」といいます。
上司に理解してもらう話し方をするには、まず上司のメンタルモデルを自分なりに想像することが重要です。
その上で前提となる知識、状況を整理し、結論の前に必要に応じて補足的な説明を加えることが望ましいといえるでしょう。
反対に、上司と前提の共有ができている場合に前提の説明から始めると「そんなこと知ってる!結論から話して!」と注意されてしまうかもしれませんので、状況に応じて話し方は変えるように意識しましょう。

相手主導の説明では事実を意識しよう

相手主導の説明で重要なポイントは、結論「事実」を意識して伝えることです。
めろすの会話の失敗例で見てみましょう。

上司
「めろすくん、この前頼んだ調書(物品を購入する際に作る書類。これからお金を払いますよという意思表示と上司からの承認を1度で得られる便利な書類。)もう提出できた?」
めろす
「今作成しているところでして、現在〇〇の業務もやっているので提出はまだかかりそうです(キリッ)」
上司
「お、おう、そうか…提出できたら教えてね。(……この子大丈夫かな?)」

皆さん、見ていて心配になったのではないでしょうか?(笑)
めろすは事実に答えていないばかりか聞いてもいない言い訳と自分の意見まで言っています。
ここでも、上司の頭の中を想像することが大切とす。上司が知りたいのは事実であり、今後対応が必要かどうか、ということだと推察できます。
よりよい答え方は「まだ出せていません。(事実)別の業務との調整の兼ね合いもありますが、〇日には提出できる予定です。」など、事実を先に伝えた上で、今後の見通しの説明を行うことが望ましいと言えるでしょう。
なお、事実だけ述べることに集中しすぎて、その後の対応や補足説明を忘れてしまうと、「やっていない?なんでそうなった?今後どうするつもりなの?!」などと詰められる可能性が高いので注意しましょう(笑)

おわりに よりよいコミュニケーションを目指して


今回は結論から伝えていい時、そうでない時の違いについてお話をしてきました。
自分主導の説明では前提の意識、相手主導の説明では事実の意識が重要だとわかりました。
仕事に限らず、人間関係においてはコミュニケーションが非常に重要です。コミュニケーションにおいては、うまくいかないこともあることを前提とした上で、お互いに歩み寄ることが欠かせません。そのためには、今回の記事で何度か使用した聞き手の「メンタルモデル」を意識する、ということが肝となります。
なお、文化庁がまとめた「分かりあうための言語コミュニケーション(報告)」では、コミュニケーションを行う上での土台となる考え方、目指すべきゴールが非常に分かりやすくまとめられています。
読んだ時に感動しました。(笑)
無料で読めるなんてありがたい🥺

今後もよりよいコミュニケーションを目指して、皆さんと一緒に精進していけたらと思います!
それではまたどこかでお会いしましょう!
See you again!


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