「太陽と月子の始まりの街と終わりの街」第5話
月子「待って!」
サル「待ってー♪」
シマウマ「待ってー♪」
シロクマ「~♪」
月子「なんで逃げんの!」
サル「なんで追っかけんの!」
シマウマ「てかなんでここに居んの?」
シロクマ「それだめなやつ」
月子「どゆこと?」
サル「バランスさ」
シマウマ「いいから」
シロクマ「月子は何追いかけてんの」
月子「え‥」
《 登場したキャラクター 》
・月子(女性):♀
月子は始まりの街に突如現れた少女です。寡黙で運動能力が異常に高く、かつてプロのバスケットボールプレーヤーを目指していました。月子は太陽とは別の孤児院で育ちました。
・サニー(性別不明):"全身が黒い謎の大型犬"
・サル(男性)SARU7:♂"知恵と機転の利く猿知恵"
・シマウマ(女性)SIMA8:♀"個性的で目立つ独創性"
・シロクマ(男性)SIRO9:♂"冷静で強靭な氷の戦士"
《 かいせつ》
月子がサル、シマウマ、シロクマと出会い、彼らが逃げる理由を知ろうとしています。しかし、彼らの答えは月子にとって理解しがたく、彼女はますます混乱してしまいます。
サルが「バランスだよ」と言ったことで、彼らも何らかの形で二つの街の境界に関わっていることがわかります。また、シロクマが「月子は何追いかけてんの」と尋ねることで、物語は月子の内面の探求にも焦点を当てているようです。
一方で、サニーは遠くから月子たちの様子を静かに見守っています。物語が進むにつれ、月子は現実ともう一つの世界の間の境界を意識し始めます。
孤児院で不思議な猫の話を聞いたことのある月子は、彼女自身が現実ともう一つの世界の間で、生きているのか死んでいるのかさえ分からない、という不確定な状態がある(かもしれない)ということを思い出しました。
これからこの子たちは自分自身の存在や、二つの世界に関する真実を探求することになるのでしょう。この子たちは現実と虚構、二つの世界の関係性や境界についてどのように考え、それぞれの世界においてどのような役割や意義を見つけるのでしょうか。