【清水研】他人の期待に応えない ありのままで生きるレッスン【読書感想文】
この本は「 老いの苦しみを乗り越えて前向きに生きる方法 」を教えてくれる本です。
40代になったら、自分は成長し続けられるという幻想を手放すこと
40歳ぐらいでひどく落ち込む主な原因は、若い頃から長年持ち続けてきた期待や幻想が崩れ去ってしまうことにあります。
40代を迎えて精神だけは若い頃の気持ちを引きずったまま「自分はいつまでも頑張れるし、成長し続けられる」と思っていると全然結果がでなくなって
「やっぱり自分はダメだ」「情けない」「こんな自分に価値はない」と自己嫌悪に陥ってしまいます。
そのため、若い頃に持っていた「成長、獲得、努力」という考えからハードルをぐっと下げて、人生の後半では適度に諦めたり、休んだり、手放したりしながら
単に楽しいことをやって生きていくといった方向性にシフトしていくことが大事になります。
ミッドライフ・クライシスを深刻化させないためには老いを受け入れる必要があります
老いを受け入れること
死を受け入れること
ちょっとのことで息が切れたり、記憶力が低下したり、1日仕事をし続けるのがキツくなり、仕事の成績が下がる日がくるわけですが、この時に失ったものを強く意識することがもっとメンタルを悪化させてしまいます。
逆に中年から幸福度が増えていく人の特徴としては、年令を重ねるにつれて、「自分の肉体には避けられない衰えがある」
「ついに幻想を手放す時がきた」と感じて、老いていくことを前提とした生き方や幸福を追求しようとするわけです。
成長し続けるという幻想を捨てるには、まず死を受け入れること
老いの先には死があるわけですが、死を意識して人生が限られていることがわかると、当たり前のできごとに感謝できるようになるからです。
しかし、私たちは人生の殆どを死を直視しないようにして過ごしています。
なので、40代50代以降はたんに「楽しいこと」の追求を始める時期です。
自分の死と健康寿命の終了をイメージする
日本人の健康寿命は72歳、女性が75歳になっています。
そして、だいたい亡くなるのが男性が81歳、女性が87歳です。
そして、日本人男性の2人に1人、女性の3人に1人がガンになっていることがわかります。
また年間の死亡者数の7割に当たる約100万人が最後に「病院の天井」を見ながら死ぬそうです。
ガンにともなう身体の痛みの多くは、鎮痛薬を使うことで癒やすことができます。
死の痛みはかなり和らげることができます。
40代からは「mustの自分からwantの自分を優先していく」
人は心のなかに2つの人格がいて、一方がmust
つまり「しなければならないこと」「こうあらねばならない」という人格
もう一方が want
「やりたいこと」「したい」「こうありたい」といいう自分の強い意志や願望を持っている人格になります。
誰もが社会に出ると「社会で活躍しなければダメだ」「結果を出さないといけない」といった
mustの価値観に染まり、いつしか自分のしたいことよりも、しなければいけないことが優勢となってはたらきすぎてしまっています。
だが40代になれば「しなければいけないこと」を優先し、続けるのではなく、徐々に自分のしたいことを優先していくことです。
40代になったら他人のペースや他人と比べること、しなければいけない、こうあらねばならないといったmustを過剰に気にするのではなく、もっと自分のしたいこと、やりたいことに素直になって人生を楽しむほうがいいわけです。
親に認められなければならないという思い込みが多い
「しなければならない」「こうあらねばならない」という縛りに最も大きな影響を与えるのが親の存在だったりします。
やりたいことを小さく始めていく
心の赴くまま、少しずつわがままになって自分のしたいことに忠実になるということです。
自分を許せると他人も許せるようになるし、人間関係も豊かになりやすい
自分がしたいことをやって自分の機嫌がよくなると、他人がしたいことをやるよるのも許容できるようになったり、結果的に人がよってきやすくなります。
中年にとって自分のコミュニティは必需品となります。
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