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【マシュー・サイド】失敗の科学【読書感想文】

この本は「失敗することの大切さ」を教えてくれる本です。

失敗すると非難されるから人は失敗を隠し、言い訳をするようになる


実際に失敗すると「こんな事もできないのか!」「どうするんだ!」
「責任を取れ!」と怒られることが多いし

なにより自分自身も「何をやってもだめだな」と不甲斐ない気持ちになります。

そして、このような惨めな気持ちになるぐらいなら失敗を隠して、なかったことにしてしまったほうがいいと考えるようになってしまいます。

特に、医療業界は失敗を認めようとせずに隠す傾向にあると書かれています。

大体の場合、「最善を尽くしました」と一言言っておしまいです。

その結果、同じ医療ミスが何度も繰り返されます。

そもそも医療業界では内部調査が行われないことが多い。
そのため「なんで失敗が起こったのか?」「どういう状況でミスが起こったのか?」が検証されないまま、何度も同じようなミスが繰り返されていることが多い。

そうやって失敗を隠せば隠すほど進歩せず、同じミスが何度も繰り返されてしまいます。
それだけ人は失敗を認めるのは難しいわけです。

人は嘘を隠すのではなく信じ込むようになる


いわゆる自己正当化というものです。
 
たとえば、スピード違反で捕まったときも「俺は制限速度で走っていた。自分は悪くない」と本気で自分は悪くないと思い込むことがよくあります。

最終的には自分でついた嘘を信じ込んでしまい、結果的に失敗を認めないため、そこから学ぶことができず、永遠に同じ失敗を繰り返してしまうという負のループが起こってしまいます。

失敗から学ぶからこそ飛躍することができる


失敗を経験して、その原因を考えてもう一度挑めば、正解に行き着きやすくなります。

失敗から学べば、必ず飛躍することができます。

航空業界は失敗と誠実に向き合い、そこから学ぶぶんかがあります。

航空業界には独立した強い権限を持つ調査機関が存在し、飛行データやコックピットの音声録音を分析し、必ず事故が起こった原因nを突き止めて、すべての航空業界に共有して、2度と同じことが起こらないようにします。

航空事故が起こるということは、必ずその事故で人が亡くなっているからになります。

この取り組みにより、航空事故は年々減少しており、車よりも安全な乗り物となっています。

このように失敗から積極的に学ぶごくわずかな人と組織だけが「高いパフォーマンス」を発揮することになります。

努力すれば、能力を上げられると考える

失敗を受け入れるには、自分の努力次第で、成長できると考えること

このマインドのことを「成長型マインドセット」と呼びます。

なぜこのマイdのが失敗を受け入れることに繋がるのかというと、自分の努力次第で、成長して能力が上がると考えていれば、失敗はただの通過点であり、学び機会に過ぎないと感じられるからです。

たとえば、「俺は努力すれば成長できる」と考えていれば、今上手くいかないことがあったとして、失敗の原因を追求して何度も挑戦を続けられます。

なぜなら、今はできなくても最終的に自分は成長してクリアできると信じているからです。

一方、失敗を受け入れられない人は、努力しても無駄で、生まれつきの遺伝ですべてが決まると考えてしまいます。

これを「固定型マインドセット」と呼びます。

こっちのほうがしっぱいの原因を深く追求する必要はないし、失敗しても「才能がない」で片付けられます。

努力でなんとかなると思っている人は、だめでもあの手この手でいろんなことを試し続けるからです。

その結果、いつか自分なりに上手くいく方法を見つけ出します。

失敗を活かすには、正確な失敗のデータをとる必要があります

失敗を学びにするためには、必ずどういう状況でミスが起こったのかを分析する必要があります。

データがないとその原因に気づきづらくなります。

同じように、私たちも失敗を犯したら、その状況のデータを集めて分析をすることが大事になります。

もし、自分がいま打ち込んでいることがあれば、毎日日記を書いて、うまくいった日とだめだった日ひ何をしていたのかのデータを集めておけば、本当の原因に気づきやすくなります。

失敗の原因は人ではなく仕組みにあると考える

主に会社などの組織で働く場合、なにか失敗をしたときに、その原因を人ではなく仕組みやマニュアル、環境などに向けると、失敗を受け入れて活かしやすくなります。

たとえば、会社で社員が失敗したときに、次から同じ失敗が起こらないように社内のルールやマニュアルを整えておけば、他の人が同じ失敗をすることを未然に防ぐことができます。

失敗をするごとに原因を探して、精度を上げていくこと

成功するためには、たくさん行動して、失敗したらその原因を見つけ出して、さらに精度を上げて行動して、また失敗したらその原因を見つけ出して行動するという一連の作業が必要になります。

行動しながら頭で考えることが大事です。

行動せずに考えているだけだと、机上の空論になってしまいます。

行動だけして、頭を使わないと失敗の原因がなかなかつかめないから精度が上がらないわけです。

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