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【荻原博子】50代で決める! 最強の「お金」戦略【読書感想文】

50代の「夢」は「戦略」と「お金」が大事です。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する与論調査(2019年)によると50代の21.8%が貯蓄がゼロという結果

ひとむかしの50代は、部長になったら定年退職するまで部長職でいられましたが、今は「役職定年」によって55歳前後で強制的に役職がなくなることが多いです。

大手企業になるほど、組織の新陳代謝やポスト不足の解消のために役職定年制度を導入します。

子供を働かせる


大学卒業者の10.9%が就職も進学もしていないか就職しても正規の雇用ではない

大学を卒業して、正規雇用で働いている割合は約75%と高い数字を示す一方、非正規雇用は約3%、一時的な仕事についた人は**1.4%**です。

子供を1人を大学まで卒業させるには約1,000万円かかります。

そして子供の面倒を親が見ることになってそれだけ親の「老後の安心」は、遠のいていきます

結婚生活の波乱


厚生労働省の「2018年の同居期間別にみた離婚件数の年次推移」によると、20年以上連れ添っているのに離婚するケースが意外と多い。

なかでも結婚して20年~25年たってからの離婚が目立ちます

離婚をしたら共倒れ

熟年夫婦の場合「合意分割制度」「3合分割制度」を使って双方の合意または裁判手続きを経れば、夫の年金を妻にわけることができます

そう考えると、夫婦仲の改善というのは老後の生活の安定には絶対に必要なことです

老後の孤独


どんなに仲の良い夫婦でも必ずどちらかが1人が残される生活が待っています

今後30年後には団塊の世代の多くが他界し、入居できる施設の数がかなり増えると予想されます

医師も看護師も10年後には増えることが予想されます。

医学部、看護系大学が急激に増えているため、今の50代が介護を受けるときには医師や看護師の数は十分になっています。

また、すでい「IoT」「5G」の時代が始まっています。

さまざまな「モノ」をインターネットに繋げてより便利に活用する仕組みのことです。

カーテンの開け閉め、コーヒーを淹れるまでスマホだけで遠隔操作でできるだけではなく、センサーが健康状態を随時チェックして、病院に連絡するなど、さまざまな技術の開発によって在宅しながら晩年を過ごしやすくなると予想されています。

勝ち組の条件


借金がある人は「借金を返すこと」

今借りている住宅ローンの繰り上げ返済をした場合
3,000万円を金利2%、35年ローンで借りた場合

利息約1000万円の場合
50歳で手元にある100万円を住宅ローンの繰り上げ返済に回した場合支払わなくてはならない利息が約47万円減ります

つまり47万円儲かったことになり、さらに確実に支払額が減り、リスクもないため、最強の投資といえます

定年までの無借金が勝ち組への最低条件となります。

「会社を辞める」か「会社に残る」かのメリット・デメリット


「会社を辞める」メリットとデメリット

「早期退職」に応じて辞める場合は失業保険がすぐに出ます
退職金が割増になります

自己都合で会社をやめると金銭的なメリットはほとんどありません
会社が再就職を探してくれない場合仕事と収入を失う

健康保険でいえば、病気やケガで会社を休んだときに支給される「傷病手当金」がなくなります

傷病手当金とは、病気などで仕事を休んだときに、給料の3分の2長期1年6ヶ月支給してくれる制度です。

「会社に残る」メリットとデメリット

社会保障面では、「厚生年金」「健康保険」に加入し続けるため「国民年金」「国民健康保険」よりも手厚い保障が受けられます

会社に残るデメリットとして多くの企業が役職定年制を導入しているため給料が下がる可能性があります

また60代になって新しいことに挑戦したくなったとき「**肉体的にも精神的にも活力がある50代のうちにやればよかった」と後悔する可能性があります。

転職に向く人と向かない人


日本の企業の99%は中小企業で会社員の7割は中小企業で働いています。

福利厚生の面でも、大企業のように充実していない会社も多い

給料が下がっても転職がしたい明確な理由が必要

結果的には安定した今の生活を取るか転職で仕事の環境を変えて再スタートを切るかの二者選択が多いです

「起業」で大切なのは配偶者の同意


人生のパートナーである妻あるいは夫の同意を取り付ける

今、自分が会社でどんな仕事をしていてこの先どうなりそうなのか

どのくらいの退職金がもらえるのか起業すればいくらの収入が見込めそこから月にいくら家計に入れられるか

起業までのスケジュールも考える
いきなり起業していきなり始める前に、まずは副業として感触をつかむためにウェブサイトを立ち上げてみるなど会社を辞めないまま、時間をかけて独立の準備をしてください

副業でリスクヘッジする


50歳になると、社会的な体面も気になるし体力的にも自信がない、さんざん会社で気を使ってきたからこれ以上気を使いたくない

日本にも「クラウドワークス」や「ランサーズ」などたくさんのクラウドソーシングサイトがあります

名刺や住所のデータの打ち込みなど報酬は低くても比較的かんたんな仕事もあるため、一度覗いてみることをおすすめします。

老後の不安は「退職金」でカバーする


高額医療費制度
かかった医療費が一定額以上になったら超えたぶんが支払い戻される制度

年収が約370万~770万円程度なら実際の負担額は9万円弱で済みます

この制度では、高齢になって費用がかかるようになるほど、自己負担は少ない

介護について
実際にかかる平均的な介護費用は1人約500万円、2人だと1,000万円

生活費から切り離して貯蓄できるようにしておいてください。

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