タダで世界に一つだけのビンテージバイクを入手する方法
自転車好きですか?
僕は大好きです自転車。日本縦断もしました。
こちらで自転車日本縦断した記事について書いてますので興味のある方は是非。
やっぱり自転車の中でもロードバイクっていいですよね。あのサドルが高くて速いやつ。
時に、ロードバイクは古着のように時間経過と共に価値が上がっていく場合がある。
古着の良さについてはこの記事で書いてます。
いわゆる「ビンテージバイク」である。
このビンテージバイクがタダで入手できる場所がある。
どこで手に入れることができるのか?
結論、
残念ながら日本ではない。オーストラリアである。
オーストラリアの南に位置するタスマニアという島で手に入る。
タスマニアのホバートというまち。タスマニアで一番大きいシティ。
そのホバートという街にこんな場所がある。
「HOBART BIKE KITCHEN(ホバート バイク キッチン)」
ここには寄付された自転車や捨てられた自転車が集められている。ママチャリから子供用からスポーツバイクまで全てある。
また、ここにはサドル、ホイール、タイヤ、その他全ての部品が個別に置いてあり、組むための工具も全て揃っている。その辺にある自転車屋と比較しても何の遜色もないほど。
自転車屋との違いは「ほぼ全てが中古品」だということ。
誰が運営しているのか?
ボランティアである。
このホバートバイクキッチンは「自転車好きの変態による自転車作り工房」みたいな感じ。(変態は最上級の褒め言葉です)
ここでは好きなパーツを組み合わせて世界に一台だけの自転車を組み上げることができる。
つまり、自分で自転車を組めば、無料で手に入るのだ。
ここの工房に来ているのは新しく自転車を手に入れようとしている人だけではない。既に自転車を持っている人もメンテナンスのためにくる。全て無料なので。
いいですよね。なんか海外っぽい。
これは僕の固定観念だが日本人は外国人よりも新しいものを手に入れようとする傾向があると思う。
比べて、外国人はあらゆるモノを使えなくなるまで使い切る精神が強いと思う。
実際にオーストラリアで走ってる車なんか見ると総走行距離が40万キロ超えてるやつはざら。日本では安全面の問題なんかもあると思うがそこまで使い回された車は走ってないと思う。
少し話が逸れたが、
もったいない精神は大好きなのでこの工房には非常に好感を持った。
「もったいない」についてはこの記事で書いてます。
そしてここにある自転車の中にビンテージバイクが紛れていることがある。
不定期に次々自転車入ってくるので運がいいとビンテージものを手に入れることができるのだ。
僕が行った時には一つだけ目を引く自転車があった。
それがこちら。「RALEIGH」というイギリスのブランド自転車。
このRALEIGHというブランド、日本にいる時に買おうか迷っていたブランドだったので、見つけた瞬間に「運命の出会いや〜」と興奮したのを今でも覚えている。
しかし状態は良くなかった。前輪、サドルはなく、ペダルは回らない。
時間をかけて組み直す必要があった。
僕は自転車のパンク修理ぐらいしかしたことがなく、修理しきれるか不安だったがどうにかなった。
自転車の作り方が分からなくても問題ない。ここにいる人が手伝ってくれるのだ。
ここに集まっているボランティアの人たちは真の自転車大好きマン達。0から100まで全て教えてくれる。
そしてこの工房が空いているのは週一回日曜日だけ。時間も午後の3時間程。
1日だけで完成できるわけもなく、僕は3回ほど通って完成させた。
当時、ここから車で30分程かかる場所に住んでおり、車を持っていなかった為、いつもヒッチハイクで通っていた。
今度、海外でのヒッチハイクのコツについて書きたいと思います。
3週間越しに完成した自転車。
一番のチャームポイントはお尻。
見よ、このセクシーなブレーキ。このタイプのブレーキはたまらんでしょ。
しかし、自転車は組み上げて終わりではない。
家に自転車を持ち帰ってさらに愛情を込める。
やはり古い自転車なのでどうしても汚れ、錆がついている。この錆を取り除き、自転車を磨いて本当の完成。
ここで一つ豆知識。
頑固な錆汚れをどう取り除くか?
現代には文明の利器がたくさんあり、サビを取るためだけに生まれた液体なんかも存在する。
が、そんなものは使わない。
この時僕が使ったのはコーラとお酢とアルミホイル。
アルミホイルを適当な大きさに切って丸め、コーラまたはお酢をつけ、錆のついた部分をひたすら擦るだけ。
これが結構取れる。どちらの液体も取れるのだが個人的なおすすめなコーラ。お酢はニオイがきつい。。。
上がBeforeで下がAfter。 結構綺麗に落ちてません?
そして遂に、世界に一つだけのビンテージバイクの完成。
細身の鉄フレームに寄せ集めの部品達。いい「味」出してますね〜。大満足。
こうやって僕はタダで世界に一つだけのビンテージバイクを手に入れた。
どうでしたか?少しは面白そうだと思っていただけたでしょうか?
運が良ければ希少価値のある自転車に巡り合える可能性もあります。
オーストラリアに行く際は是非訪れてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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